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どこまでもプーチン

2007年11月24日 | プーチン
ロシアではプーチン人気がすごいらしいです。

来月2日に、議会選挙(下院)の投票が行われるのですが、すでにプーチン大統領を支持する与党「統一ロシア」の圧勝は確実視されているとか。

先日『株式会社ロシア』という本を読みましたが、その「あとがき」にこんなエピソードが書かれてました。

下院選挙を直前に控えた03年11月のこと、筆者の栢さんが知り合いの老人に見通しを聞いたところ、こういわれたそうです。
「街に出て通行人に3つの質問をしろ。市場経済が好きですか、民主主義が好きですか、プーチン大統領が好きですか、の3つで良い。それですべて分かる」
市場経済と民主主義という言葉の響きが、いかにネガティブな感情を引き起こすか、大統領がいかに国民感情を癒しているか、自分の耳で聞いてこいとのアドバイスだったのです。

当時から4年たちますが、状況は変わらないどころか、加速されているようです。
プーチン人気はさらに高まり、一方で民主主義は遠のき、市場経済は国家主導型ロシア式市場経済という独特の形で拡大発展しています。
それもそのはず、ロシアではテレビなど大手メディアの大半は政府の支配下にあり、連日繰り返される報道がプーチン支持一色となれば、7割を超える高支持率もうなずけます。

すでにプーチンは来春での大統領ポストからの退任を表明してますが、退任後に院政が敷かれるのは確実と見込まれています。
昨日の日経記事の観測では、今回の選挙での勝利を機に与党の党首に就任し、影響力を行使し続ける予定であるとか…。

内外のロシア通の一致した見方は、ひとつ。
たぶん、プーチンはこれからも『プーチン』であり続け、ロシアを代表する国家リーダーの地位にとどまるであろう、ということです。

いつまでもプーチン、どこまでもプーチン、というところでしょうか。

とぷーちん