その風貌とは似ても似つかない繊細な眼差しで
ジャケットを見つめる大将を偲んでKenny Gを聴いている。
ジャケットを見つめる大将を偲んでKenny Gを聴いている。
今年の早春、まだ霜柱が立つころにキャンプに行く約束をした。
彼が七輪セットと備長炭、名古屋コーチンに自宅栽培の長ネギを、
おれはミニコンポと電源と椅子を2個、それと薪の束を。
行先は西湖のキャンプ場、
まだ浅き春の極寒のなかで、人けのないキャンプ場で、
好きなArtistのCDを心ゆくまで響かせて解放感を楽しむんだ、
傍らに野良犬をはべらせ二人だけの焼鳥BBQのはずだった。
月に一度はきまって麻雀や鍋のお誘いがあった。
部屋の片隅に置かれた雀卓に手作りのネームプレートを用意して
ルールに厳しく、「麻雀は人生の縮図、山あり谷あり」が口癖で
勝つと俺にはロン牌が透けて見えると威張ってた。なのに...。
コンロの前で「最近歳だから疲れやすくて」と腰をさする彼に
「おまえ俺より一回りも若いだろ」と軽くいなしたおれ。
あれだけ入り浸っていたのに見抜けなかったおれ。
はげましの言葉さえ言えなかったおれ。
「おまえ俺より一回りも若いだろ」と軽くいなしたおれ。
あれだけ入り浸っていたのに見抜けなかったおれ。
はげましの言葉さえ言えなかったおれ。
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