北海道の秋サケ沿岸漁獲は、中期群の来遊が終わり、11月の後期群を残すのみとなったが、漁獲ペースは上がらず、魚価が高止まりする中で、低調なシーズン終了を迎えつつある。
全道の約46%を漁獲する網走管内も尾数が前年同期の7割にとどまっている半面、魚価は㎏1,000円を超す天井相場を続け、金額は前年同期より26%も多くなっている。
網走海区漁業調整委員会の集計によると、同管内の10月末漁獲状況は、616万6,169尾(前年同期比69.5%)、2万3,764㌧(同71.8%)、258億1605万円(同125.8%)。平均目回りは3.59㎏(同103.5%)、㎏単価は1,086円(175.0%)。
岩手県秋サケ漁獲速報(10月31日現在)
㎏単価が1000円を超え、水揚げ金額は前年の倍増
岩手県の秋サケ漁獲は、いぜん好調を維持しており、北海道の大不漁を受けて㎏単価も1,000円を超えてきた。農林水産部水産振興課がまとめた10月31日現在の漁獲状況は、68万尾(前年同期比133.0%)、1,949㌧(同144.3%)、18億200万円(同192.7%)。平均単価は㎏1,043円(同136.3%)、平均目回りは2.87㎏(108.5%)となっている。