水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

2019年1月18日(金)発行/北海道漁協系統通信6377号

2019-01-18 12:05:52 | 系統通信

北海道水産団体「2019年 新年の集い」
国際化に乗り遅れず「いの一番」「猪突猛進」
北海道漁業の後押しを続けた高橋知事に感謝と激励

道秋サケ沿岸漁獲速報(12月31日現在)
2,092万尾・33%増、441億円・21%減

岩手県サケ漁獲速報(12月31日現在)
344.2万尾・46.5%増、55億2千万円・11.6%減

第70回中央協議会(漁業構造改革総合対策事業)
東しゃこたん漁協の漁業構造改革案を採択

紋別救難所が開所50周年記念式典
良き伝統受け継ぎ、海難防止と救助活動への努力誓う

平成30年度北海道産業貢献賞表彰式
全道漁協の組合長・専務参事ら功労者14名を表彰

平成30年度水産林務部工事等優秀業者感謝状贈呈式
水産土木工事部門9社・委託部門2社(水産)に感謝状

23日(水)、信漁連本店営業部が「マリンちゃん定期」抽選会

24日(木)、北海道水産土木技術研修会


北海道水産団体「2019年 新年の集い」 国際化に乗り遅れず「いの一番」「猪突猛進」

2019-01-18 09:56:35 | 系統通信

 道水産会(川崎一好会長)は、15日午後5時30分からホテルポールスター札幌で北海道水産団体「2019年新年の集い」を開催し、高橋はるみ知事をはじめ系統団体長ら水産会の会員団体や道行政の関係者80人が出席して新年の門出を祝った。

 開会に当たり、川崎会長が「昨年は災害など多難な年だった中で、注目される本道の漁業生産は、100万㌧の大台になんとか到達できたと聞いている。秋サケやコンブは少し期待外れだったが、低気圧で被害を受けたオホーツクのホタテが38万㌧に回復し、その一方で噴火湾の養殖ホタテがへい死やザラボヤ付着に直面している。水産物の国際化が進み、ホタテ以外にもマグロでは資源管理問題がクローズアップされ、サンマ、イワシ、サバを含めすべてが国際協調を前提に生きていく時代になった。その影響は流通にも顕著に表れ、国内市場や水揚げばかりに囚われず、国際化の流れを前向きにしっかり考える時代に入った」と述べ、4月の知事選には出ず、参議院選挙に立起を表明した高橋はるみ知事について「北海道漁業を後押しする力強い気持ちに応え、皆さんとともに、高橋知事を応援していきたい。新年が恵み多い年となるよう祈る」と挨拶した。

 続いて、高橋知事が「昨年は胆振東部地震において全道の電源が失われるブラックアウトが発生し、水産関係にも様々な損害が出たと聞いた。全道の99%で電源が復活するまで丸2日間かかり、本当に残念で申し分けなく思っている。国からの補正予算の計上など懸命に復旧復興に取り組み、食と観光にも少しずつ人が戻っている。今後も北海道の海の幸を国内に、輸出にしっかりと売り込んでいく。浜の皆さんには16年前の初出馬の時からご支援いただき、ありがたい気持ちでいっぱいだ。これからの4か月全身全霊で知事の職に臨みたい」と挨拶した。

 このあと、横内武久信漁連会長が「今年は200年ぶりに退位による改元があり、日本が大きく変わる。水産業界も昨年12月には改正漁業法が成立し、今年は改革元年になる。水産王国北海道の復活と皆さんの活躍を祈る」と乾杯の音頭をとり、全員が杯を上げて新年を祝った。

 出席者が和やかに歓談する中、幡宮輝雄水産林務部長が「水産業は転換期に入り、時代とともに変わる者が生き残っていく.今年は大変な1年だと思うが、皆さんといっしょに荒波を乗り越えていきたい。栽培漁業、公共事業の立て直し、国際交渉、担い手育成など課題に全力をあげる。いのしし年の年男となったが、 いの一番に業界のために走っていきたい」と挨拶した。

 最後に遠藤俊充水産局長が「今年は水揚げの早期回復と安定を目標に栽培漁業、資源管理、有効利用など浜が安心して漁業経営ができるよう職員一同が猪突猛進したい」と述べ、一本締めで大漁と安全を祈念した。