日ロ双方の200海里内の操業条件を決める地先沖合漁業交渉が5日、漁獲割当量を7万7,500㌧と前年より1万2,500㌧増加させる内容で妥結した。ロシア側がサバ、イワシの大幅な増枠を求め、交渉は難航し、昨年12月の東京に続いて4月5日から開かれたモスクワでの交渉でようやく合意に達した。
相互入漁の主な魚種別の割当量は、日本側がサンマ5万9千㌧(前年5万3,020㌧)、スルメイカ5,617.9㌧(同6,188.25㌧)、マダラ1,275.5㌧(同1,108.8㌧)と、サンマが約6千㌧増えた。これに対し、ロシア側は前年4万5千㌧だったイワシ・サバを、サバ5万1,500㌧、イワシ1万1千㌧に増やしたほか、イトヒキダラ1万5千㌧(同1万8千㌧)が主なもの。
日本側がロシア側に支払う協力費は7億871.5万円と前年(7億4,980.1万円)より約4千万円減額された。日本側の総隻数は592隻(前年546隻)、ロシア側が89隻(同89隻)。
また、有償入漁は漁獲割当量1,062.2㌧、総隻数22隻、見返り金4,112.2万円と前年と同じ。