水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

生スルメイカ漁獲動向(10月末) 道内は羅臼、室蘭、苫小牧で300㌧台

2021-11-01 21:39:05 | 系統通信

 全国の生鮮スルメイカの水揚げは、過去10年で最低の水準が続いている。漁業情報サービスセンターによると、1〜9月の累計で9,640㌧と、前年、前々年同期に比べ半減した。価格は平均㎏単価627円で前年より2割高。9月3,100㌧台、10月(28日現在)に入っても1,700台㌧と伸び悩み、累計では1万1400㌧程度と前年の半分以下にとどまっている。価格はいぜん600円台前半で前年より2割高で推移している。

 本道主要産地の水揚げも9月末で約960㌧、10月(28日現在)の約700㌧を加え、約1,700㌧となっている。10月は羅臼が141㌧、苫小牧が186㌧、室蘭が313㌧を水揚げし、累計では羅臼が360㌧、苫小牧が362㌧、室蘭が317㌧と健闘しており、苫小牧は前年同期の3.5倍、羅臼が2.5倍、室蘭が7割増となっている。特に室蘭は10月だけで317㌧(㎏単価656円)の水揚げがまとまった。

 漁業情報サービスセンターでは、中型イカ釣りの大和堆漁場の好漁で、冷凍品の水揚げは前年、前々年を上回る見通しだが、生鮮の減少分をカバーできるほどの漁獲はなく、今期の生鮮・冷凍の水揚げ量は2000年以降最低の2万㌧程度とみている。


道東太平洋赤潮漁業被害(10月22日) ウニなど総額77億円、日高で最大90億円増か

2021-11-01 21:37:40 | ニュース

 道は、赤潮を原因とする太平洋海域における漁業被害が22日現在で約77億円にのぼると発表し、ウニが約70億円を占め、日高管内では「ツブ・タコ・ナマコ」の壊滅的被害により、最大90億円程度の被害が見込まれる。

魚種別ではサケ約2万2,700尾、ウニ約2,300㌧にのぼり、金額はサケ約5,700万円、ウニ約69億8,400万円。その他が7億円となっており、サクラマス(十勝)などの試験養殖やブリ(日高)、クロソイ(十勝)のほか、影響が及んでいるツブやタコなどを含む。

特にウニは、釧路管内が約1,100㌧・38億3,100万円とめだち、根室管内が約800㌧・23億2,300万円。また日高管内が約600㌧・6億円、さらに十勝管内も約100㌧・2億3,000万円の被害が判明した。

サケは十勝管内が約1万1,800尾・3,100万円、釧路管内が約9,000尾・2,200万円、日高管内が約1,900尾・400万円となっている。

この被害状況は漁協からの聞き取りによる概数のため、今後の調査で変動する。サケの金額は被害確認日の単価に被害重量を乗じて漁協で算出。ウニは過去の平均生産量と金額を基準とし、へい死割合と影響が及ぶ年数(4年程度)から漁協で算出。日高のウニは今後の漁場調査により、被害額が判明する見込み。

日高管内の漁協からは、操業の状況によりツブ・タコ・ナマコに壊滅的な被害が想定されるとして「今後、複数年にわたり最大90億円程度の被害が見込まれる」との報告を受けている。


北海道秋サケ沿岸漁獲速報(10月20日現在) 1,500万尾・400億円突破、前年に比べ数量1割・金額3割増

2021-11-01 21:36:00 | ニュース

 本道の秋サケ沿岸漁獲量は、1,500万尾・400億円を突破し、前年同期に比べ数量で約1割・金額で約3割増となっている。数量は伸び悩んでいるが、価格は高止まりが続き、前年を大幅に上回っている。しかし、地域格差が大きく、えりも以西は数量、金額とも4割台にとどまっている。

 道連合海区漁業調整委員会の速報によると、10月20日現在の秋サケ沿岸漁獲は全道で1,541万208尾と前年同期の109.2%。前旬(10日)比べ200万尾(約6千㌧)上乗せした。漁獲金額は408億4,494万円と同134.1%と高水準で推移。1尾当たりの単価は2,650円で前年より2割高。網走海区漁業調整委員会の速報によると、平均目回りは3.27㎏、㎏単価は857円。また、道漁連の水揚げ日報によると、20日現在は約4万4千㌧で前年同期の8%増。

 連合海区のまとめを海域別にみると、尾数で前年同期を上回っているのはオホーツク、根室で、日本海が前年並み、えりも以東、同以西は下回っている。金額はえりも以西を除き前年同期を上回っている。

▷オホーツク=9,860,837尾(122.1%)、27,189,158千円(152.0%)▷根室=1,519,541尾(109.6%)、4,080,900千円(128.5%)▷えりも以東=875,255尾(92.7%)、2,363,659千円(106.3%)▷えりも以西=387,933尾(41.0%)、1,081,126千円(45.8%)▷日本海=2,766,642尾(100.3%)、6,130,100千円(127.2%)▷総計=15,410,208尾(109.2%)、40,844,943千円(134.1%)

岩手県秋サケ漁獲速報(10月20日) 前年比3割減

 岩手県の秋サケ漁獲速報は、10月20日現在で3万2千尾、84㌧、5,700万円と不漁だった前年同期に比べ、尾数で約3割、重量と金額は3割を超えるダウン。前年を上回る極端な不漁がより深刻化している。㎏平均単価は1,090円で17%アップとなった。平均目回りも2.6㎏で前年より小さい(91%)。


2021年10月26日(火)発行/北海道漁協系統通信第6592号

2021-11-01 21:30:57 | 系統通信

道漁連の令和3年度上半期取扱概況
総取扱高1,456億円、35%・375億円増、ホタテ好調

JF共済令和3年度上半期実績
チョコー推進保障金額92%、くらし121%達成

北方四島安全操業交渉に向けて道、国に要請
地元漁業者が安心して出漁できるよう「見学」「指摘」改善を

北海道秋サケ沿岸漁獲速報(10月20日現在)
1,500万尾・400億円突破、前年に比べ数量1割・金額3割増

道総研水試が道東太平洋の赤潮発生要因に見解示す
資源への影響、モニタリング手法、発生条件・予察の検討を

道定置協会が道に秋サケ不漁対策を要請
資源回復対策の強化、民間増殖事業支援などを

令和3年度第2回釧路成昆布値決会
昆布森特厚1等200円高、その他等級は前年同

2021年丸水WEB展示会、18日に配信スタート
各企業の工夫を凝らしたPR動画が話題に

28~30日、まるごと根室直送市が開催


2021年10月22日(金)発行/北海道漁協系統通信第6591号

2021-11-01 21:29:39 | 系統通信

第62回全道漁協みな貯金運動 貯金日残高7千億円超える
マリンちゃん定期51億円、目標の51.3%に到達

赤潮による太平洋の漁業被害状況(10月18日)
釧路管内のウニなど約76億、根室管内が23億に増加

道が庁内横断の「太平洋沿岸漁業被害対策会議」開く
情報一元化・共有化図り、緊急と中・長期に分け対策

武部農林水産副大臣、伊東自民道連会長らが赤潮被害現地調査

日本公庫が「赤潮被害」の漁業者向け相談窓口設置

道漁港漁場協会、道に赤潮被害への対策を要請

第48回衆議院選挙がスタート
道水政協、与党公認候補者12人の推薦を決定

大水が令和3年度水産功績者を発表
道内から大坂鉄夫氏、中村憲二氏ら5名が選出