水産北海道ブログ

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赤潮対策で道が100億円の基金創設を国に要望 道議会水産林務委員会でも道の対応、浜の危機を質疑

2021-11-08 14:49:28 | ニュース

 道は11月2日、自民党道連太平洋沿岸赤潮被害対策本部(伊東良孝本部長)と合同で国への要望を取りまとめる意見交換Iを開いたが、その場で赤潮対策として100億円規模の基金を創設するよう国に求めたことがわかった。

 4日に開かれた道議会水産林務委員会(佐藤禎洋委員長)で檜垣尚子道議(自民党道民会議、札幌市中央区)が赤潮被害で道の対応を質し、佐藤卓也水産林務部長が「赤潮の原因と考える植物プランクトンのモニタリングを全道で実施、国や道の試験研究機関と連携し、一刻も早い原因究明に努める。被害を受けた漁業者の生産の回復に向け、ウニの生息に適した漁場の造成や種苗を安定的に供給する体制の構築など具体的な対策の検討を急ぐとともに、漁業経営安定対策の充実強化、種苗放流に対する支援、漁業者の支援の枠組みの構築につながる手法の一つとして基金の創設を国に要請していく」と述べた。モニタリングは太平洋週1回、その他月1回とし、異常値が出れば回数を増やす。檜垣道議は「国への要望は道議会で議論がなく、議会軽視ともとれる。決算特別委員会を通じてさらに道の対応を質したい」と述べた。

 また、日高地域選出の金岩武吉道議(道結志会)が浜の危機的な状況を指摘し「日高だけでも被害額は100億円を超える。特に水深100〜200mの主要漁場の海底がどんな被害を受けているかわからない」と述べ、調査費用の地元負担の軽減、産地市場の存立や漁協経営への支援も視野に入れた対策を求めた。


道南太平洋スケソウ漁獲状況(10月) 刺し網2,331㌧で前年の31%増、その他含め2,450㌧

2021-11-08 14:44:49 | ニュース

 道内太平洋のスケソウ刺し網漁業は、10月1日の解禁以来、不漁だった前年に比べ順調に操業が続き、渡島、胆振、日高管内を合わせ2,331㌧と前年同期に比べ32 %増となっており、その他漁業の119㌧を含めた合計でも2,450㌧と前年実績を38%上回っている。

 地域別では、渡島管内は刺し網1,362㌧で16%増。その他60㌧を合わせ計1,422㌧で23%増。胆振管内は、刺し網が969㌧で62%増、その他の28㌧を加え計996㌧で49%増。日高管内はまだ刺し網が操業前で、その他が31㌧で前年比2.5倍。なお道南太平洋の沿岸スケソウ漁獲は4〜10月の累計で3,983㌧と前年の約5.5倍。


北海道秋サケ沿岸漁獲速報(10月31日現在) 1,615万尾・429億円突破、前年に比べ数量1割・金額3割増

2021-11-08 14:42:28 | ニュース

 本道の秋サケ沿岸漁獲は早くも終盤を迎えつつある。1,600万尾・429億円と前年同期に比べ数量が約1割・金額が約3割増で推移している。数量は前旬に比べ約93万尾上乗せしたが、伸びが鈍く、頭打ち。価格は高止まりしたままだが、数量減から増加率を下げつつある。

 道連合海区漁業調整委員会の速報によると、10月31日現在の秋サケ沿岸漁獲は全道で1,615万2,526尾と前年同期の108.4%。漁獲金額は429億2,541万円と同131.1%。道漁連の水揚げ日報によると、31日現在は約4万6,300㌧で前年同期の8%増。小樽管内が約5千㌧、桧山が約750㌧とかつてない好漁を記録している。また、漁協では宗谷管内の枝幸漁協が4,800㌧、北見管内の網走漁協が4,100㌧と4千㌧の大台を超えている。

 連合海区のまとめを海域別にみると、尾数で前年同期を上回っているのはオホーツク(1022万尾・23%増)、根室(171万尾・13%増)で、日本海(282万尾)が前年並み、えりも以東(94万尾・5%減)、同以西(46万尾・64%減)は下回っている。金額はえりも以西を除き前年同期を上回っている。

岩手県秋サケ漁獲速報(10月31日) 前年比4割減

 岩手県の秋サケ漁獲速報は、10月31日現在で4万6千尾、118㌧、8,600万円と不漁だった前年同期に比べ、尾数で38%、重量で44%、金額も40%を超えるダウン。前年を上回る極端な不漁が続いている。㎏平均単価は1,128円で15%アップとなった。平均目回りも2.56㎏で前年より小さい(91%)。