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日本海沿岸のニシン漁は2月10日で累計ほぼ700㌧と前年同期の5割弱にとどまっている。沿岸水温が高く、来遊が遅れており、道総研の調査では熟度30とメスの成熟が進みつつある。札幌中央市場の入荷は石狩産が中心で、1日60㌧から10㌧程度と安定していないが、㌔500円前後で取引されている。
道水産林務部成長産業課普及指導員のまとめによると、2月10日現在の日本海沿岸(稚内市〜上ノ国町)の刺し網、定置網で漁獲されたニシンは後志北部、石狩、留萌、宗谷を合わせて697㌧で、前年同期の1,441㌧に比べ48%にとどまっている。後志北部は174㌧、そのうち余市郡で40㌧、小樽市で135㌧、石狩は522㌧、そのうち石狩本所356㌧、厚田支所141㌧、浜益支所24㌧、留萌の増毛で1㌧となっている。特に石狩が前年同期の47%と振るわず、石狩本所に集中し、厚田支所が少ない。後志北部も60%にとどまっている。
そのほか後志南部で41㌧(寿都町40㌧)、桧山で2㌧が報告されている。