水産庁によると、日ロ双方の200海里水域内の操業条件を決める「日ロ漁業委員会」(地先沖合漁業交渉)第35回会議が予定の7日までに妥結できず、日程を改めて再交渉することになった。
交渉では2019年の日ロ双方の200海里水域内への相互入域における漁獲割当量など操業条件を協議した。交渉は難航し、双方の主張が折り合わず、妥結に至らなかった。すでにロシア代表団は帰国し、引き続き協議を進めるため、ロシア側と調整するが、再開のメドは立っていない。
ロシア漁業庁は、極東地域でイワシ、サバなど資源が上向いてきた回遊性の浮き魚類を対象に、漁獲量を増大させる計画で、ミールプラントなどの加工処理施設の整備に取り組んでいる。そうした事情を背景に、日本200海里水域での大幅な増枠を迫ってきたとの情報も伝えられる。例年1月から出漁する根室の底刺しはえ縄漁に間に合うよう、年内妥結が求められている。
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