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狩野斜里第一漁協組合長の合同葬に多数参列

2017-11-28 06:54:59 | ニュース

地元漁業の発展に尽くした功績称え、急逝悼む
優しい人柄を惜しみ、尽力に感謝し漁協の発展誓う

 日本一の秋サケ産地として知られる斜里第一漁協の狩野武美代表理事組合長が、11月20日午前10時過ぎ、肺ガンで入院加療中のところ急逝した。狩野氏の葬儀は、狩野家と斜里第一漁協による合同葬として23日に通夜、24日に告別式が地元・斜里町の中斜里公民館で執り行われ、組合員、役職員をはじめ国会議員、道議、行政、系統団体長や常勤役員、水産団体、管内組合長、関係者が全道、全国から多数参列し、故人の人柄と功績を偲んだ。

 通夜は午後6時から行われ、川崎一好道漁連会長、福原正純共済組合長・共水連道事務所長、松居俊治全国漁業基金協会道支所運営委員長らが出席。菩提寺・禅竜寺の住職が読経する中、焼香を行い、狩野氏の温厚で優しい人柄を偲ぶ法話を聞いた。葬儀委員長の馬場隆斜里町長が繁子夫人ら遺族に代わって挨拶した。馬場町長は狩野氏と同じ斜里町峰浜出身。若い時から機関士会、青年部、振興会など漁業者としていっしょの道を歩んできたと語り、「病名がわかってからわずか3週間の急逝は残念でならない」「来春の荷捌所完成を見ずに逝くのはさぞかし無念だったろう」と友人として哀悼し、多くの参列に感謝した。

 告別式は午前10時から行われ、武部新衆議院議員や横内武久信漁連会長らが出席。僧侶の読経に続いて、大川原忠士斜里第一漁協専務が弔辞を捧げ「組合長、まさかあなたを送ることになろうとは…」と急逝を悔やみ、北見管内漁業士会の会長として活躍した狩野組合長が水産庁の長谷成人長官とも親しい間柄だったことなどを偲んだ。大川原専務は「私たち組合役職員一同は、組合長の遺志を受け継ぎ、組合をさらに発展させるよう全力を尽くします」と霊前に誓った。このあと約150通の弔電が披露され、参列者が次々に焼香して手を合わせた。馬場葬儀委員長が挨拶し、遺族への変わらぬ厚誼を求めた。出棺に際し、繁子夫人は「寒い中、大勢の方々に集まって頂き、故人もさぞ喜んでいると思います」と関係者、見送りをねぎらった。

 狩野組合長は、昭和26年8月生まれの66歳。平成27年6月に桜庭武弘組合長の後を継いで斜里第一漁協の第9代組合長に就任。一期目の途中、志半ばでの逝去となった。

 狩野組合長は斜里町峰浜の出身で、道立北見高等職業訓練校を卒業し、自動車関係の会社に就職した。その後、アウンモイ漁業㈲に入社し、定置網で腕を磨き、青年部長を経て理事、組合長として組合経営に手腕を発揮した。漁協系統にあっては道漁業信用基金協会理事(現・全国漁業基金協会道支部                                                              運営委員)、管内では北見管内さけ・ます増協理事、北見漁船保険組合監事(現・日本漁船保険組合北見支所運営委員)、網走海区漁業調整委員会委員、地元でも組合以外では唯一の漁業者の団体である斜里水産振興会会長などの要職を務め、漁業の振興、漁港や施設の整備に奔走した。


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