水産北海道ブログ

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全道漁協組合長会議・総会シリーズ終了  次は政策予算要求へ

2018-06-18 15:51:57 | ニュース

 北海道の漁協関係者が一堂に会する漁協系統総会シリーズは、2日間(6月14日〜

15日)の幕を下ろし、いよいよ夏の予算編成に向けた政策実現の取り組みが本格化

してきた。

 漁業権制度を変える水産庁の「水産政策の改革」はいまだ現実味を帯びているわけ

ではないが、いろいろと懸念や不安が出ているのは事実。

 全道漁協組合長会議で川崎一好道漁連会長は「この漁業権の見直しは漁業の存続に

関わる転換期」と述べ、漁協を中心にした漁場の利用、つまり現行漁業制度の堅持を

述べた。

 結局、全道漁協組合長会議では議論されなかったが、出席した個々の漁協組合長か

らは強い危機感が聞かれた。しかし、総会シリーズが終わった6月15日には水産庁の

改革案は「骨太の方針2018」「規制改革実施計画」に盛り込まれ閣議決定された。

完全に既成事実化されオーソライズされた改革だが、内容は全く詳らかにされていない。

 水産庁は、早々と6月21日から全国6ヵ所で説明会を開き、初めてオープンな形で

改革の意図や具体化のプロセスを語ることになっている。もちろん、特定区画漁業権

および漁業権の優先順位の廃止がなぜ必要なのか。きちんと答えて頂きたい。

漁業権の問題を抜きにした予算や政策の要求は虚しい

 この問題抜きに予算の要求や政策実現の訴えは虚しい。しかし、改革を飲むことの

見返りに根幹的予算の拡充は目の前にぶら下がっている。政府自民党は31年度当初と

言わず、30年度補正も組んで漁業の成長産業化を進めるのだろう。それは業界一体と

なった動きなのかもしれない。

 漁業自ら構造改革に取り組むのはいいとしても、成長産業のビジョンが見えてこない。

広域浜プランとの関係もピンとこないし、水産庁の改革案には理念がなく、漁業の将来

像抜きの標語が並ぶ。いわく「資源管理と成長産業化の両立」「漁業者の所得向上」

「バランスのとれた就業構造」のための法改正に乗り出すというが、論理の整合性はな

く、バラバラの感じで、とても漁師の胸にストンと落ちる話がそこから生まれる気配は

しない。


2018年6月12日(火)発行/北海道漁協系統通信6333号

2018-06-13 09:14:41 | 系統通信

7月からJF共済「チョコー」制度改正
がん治療に専念 女性・シニアを手厚く保障!
海難事故等の保障拡充 大きな保障が手頃に

チョコー制度改正 全道キャンペーン
7月から3,100件・220億円を目標に加入者・JFに奨励策

道東のサバ類・マイワシ試験操業の漁獲(5月末)
マイワシは前年比23%増の253㌧、サバ類はゼロ

日本海沿岸ニシン漁獲速報(5月末日・最終)
2,596㌧と90年代後半以降最高

えりも以西海域マツカワ漁獲11.3㌧(4月末)

オホーツク外海ホタテ 歩留不良の恐れ無し
管内の採苗作業は順調に推移

ロシア漁業者の漁獲量約200万㌧超
極東約131万㌧、スケソウ約101万㌧で前年上回る

道漁協専務参事会が役員会
8月に盛岡市で懇談会、11月に札幌で研修会を開催

北水協会の新理事長に三本菅善昭氏

【単協役員改選】
ウトロ漁協 深山和彦代表理事組合長を再選
斜里第一漁協 新組合長に馬場浩一氏、専務に前参事の佐藤氏
長万部漁協・髙野代表理事組合長を再選


2018年6月8日(金)発行/北海道漁協系統通信6332号

2018-06-08 16:20:19 | 系統通信

クロマグロの北海道TAC計画案
大型魚を漁船漁業に80㌧、定置に61㌧、道留保16㌧

道ぎょれん会取引先懇談会に全国から300名
「苦しいときこそ謙虚に前向きに」川崎会長が意気込み

漁業経済学会が漁業権制度めぐりシンポジウム
水産庁の「水産政策の改革」に対し問題点を提起
加瀬氏が制度改革「反対」の声明に賛同呼びかける

第24回全国ホタテ大手荷受・荷主取引懇談会
道産ホタテ供給量34万㌧ 生産回復も消流に懸念

道水産土木協会ら3団体が道議会、道に要請
31年度水産基盤整備予算と30年度補正予算の確保を

6月13日、道水産会の平成30年度定時総会


6月号の表紙は「魚価回復を期待 カレイ刺網漁」(苫小牧)です

2018-06-07 14:28:36 | 月刊水産北海道

 魚価の高騰がなにかと話題になる中、なかなか浜値上昇の兆しが見えないのがカレイ類。漁協女性部による道の駅での提供(鹿部)や輸出商材としての活用(苫小牧)など、各地で付加価値向上を目的とした試みが進められている。今年の苫小牧はマガレイの量に恵まれているが、価格はやはり停滞気味。高単価のマツカワが漁業者の救世主となりつつある。(写真と文・鈴木記者)

 


祝「お魚殖やす植樹運動30周年」 7月からチョコーが大改正

2018-06-07 13:32:53 | 月刊水産北海道

 「お魚殖やす植樹運動」は1988年、道女性連が“百年かけて百年前の自然の浜を”合言葉に全道で始めた植樹活動です。
それがめだたく、今年で30周年を迎え、植樹の総本数も約114万本となるまで運動が拡大しました。
30周年を記念した植樹行事が5月30日道民の森内の「水源地の森」で行われ、その模様を写真で出しました。

 また、浜の生命共済「チョコー」が7月から大幅に改正され、「がん治療に専念できる」女性・シニア・子供に手厚い新チョコーが登場します。
ぜひ、お近くのJF漁協窓口、きょうさい事務所にお問い合わせ下さい。