水産北海道ブログ

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水産庁が全国6ヵ所で「水産政策の改革」説明会 札幌は6月25日開催

2018-06-18 16:33:43 | ニュース

 水産庁は、このたび策定した「水産政策の改革」について21日の東京会場を皮切りに全国6箇所で説明会を開く。対象は地方行政、漁連、漁協、漁業者などで、広く関係者に周知することが目的。北海道は25日(月)午後1時30分から毎日札幌会館ビル(中央区北4条西6丁目)5階のはまなすで開催する。希望者は20日(水)必着でインターネット、FAXで申し込む。問い合わせは道漁業調整事務所資源の冨田、平井(ダイヤルイン011-709-2382、FAX709-2394)まで。

詳しくは、http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kikaku/180613.htmlへ。

水産庁「水産政策の改革」の全文は下記へ。


※出席を予定される皆様へ。これは予算の説明会と異なり、説明会の前に、水産庁の文章は一度読んで置かないと「制度改正の意味や影響を想像するのがなかなか難しい」(専門家のアドバイス)という感じです。

全道漁協組合長会議・総会シリーズ終了  次は政策予算要求へ

2018-06-18 15:51:57 | ニュース

 北海道の漁協関係者が一堂に会する漁協系統総会シリーズは、2日間(6月14日〜

15日)の幕を下ろし、いよいよ夏の予算編成に向けた政策実現の取り組みが本格化

してきた。

 漁業権制度を変える水産庁の「水産政策の改革」はいまだ現実味を帯びているわけ

ではないが、いろいろと懸念や不安が出ているのは事実。

 全道漁協組合長会議で川崎一好道漁連会長は「この漁業権の見直しは漁業の存続に

関わる転換期」と述べ、漁協を中心にした漁場の利用、つまり現行漁業制度の堅持を

述べた。

 結局、全道漁協組合長会議では議論されなかったが、出席した個々の漁協組合長か

らは強い危機感が聞かれた。しかし、総会シリーズが終わった6月15日には水産庁の

改革案は「骨太の方針2018」「規制改革実施計画」に盛り込まれ閣議決定された。

完全に既成事実化されオーソライズされた改革だが、内容は全く詳らかにされていない。

 水産庁は、早々と6月21日から全国6ヵ所で説明会を開き、初めてオープンな形で

改革の意図や具体化のプロセスを語ることになっている。もちろん、特定区画漁業権

および漁業権の優先順位の廃止がなぜ必要なのか。きちんと答えて頂きたい。

漁業権の問題を抜きにした予算や政策の要求は虚しい

 この問題抜きに予算の要求や政策実現の訴えは虚しい。しかし、改革を飲むことの

見返りに根幹的予算の拡充は目の前にぶら下がっている。政府自民党は31年度当初と

言わず、30年度補正も組んで漁業の成長産業化を進めるのだろう。それは業界一体と

なった動きなのかもしれない。

 漁業自ら構造改革に取り組むのはいいとしても、成長産業のビジョンが見えてこない。

広域浜プランとの関係もピンとこないし、水産庁の改革案には理念がなく、漁業の将来

像抜きの標語が並ぶ。いわく「資源管理と成長産業化の両立」「漁業者の所得向上」

「バランスのとれた就業構造」のための法改正に乗り出すというが、論理の整合性はな

く、バラバラの感じで、とても漁師の胸にストンと落ちる話がそこから生まれる気配は

しない。