道機船連(風無成一会長)は、3月30日札幌で通常総会を開き、令和4年度業務報告・収支決算、令和5年度事業計画・収支予算などを原案通り承認した。
本道沖底の2022年水揚げ(1〜12月)は、15万2,037㌧・133億7,575万円で前年に比べ数量は90.3%と1割下回ったが、㎏平均単価が前年の69.7円から88.0円に26.3%上昇。金額は114.0%と1割強の増加となった。
主力のスケソウは、10万1,665㌧・58億2,616万円。数量は地域差が大きく、オホーツクが4万4千㌧・22億2千万円と好調だったが、9月以降獲れなかった太平洋の大幅減による影響で、全体では85.4%と15%近く減少。単価は41.8円から57.3円に37.1%上昇し、金額では17.2%増となった。
ホッケは1万3,462㌧・6億6,103万円で、数量は前年比11.2%減と1割下がったが、単価が若干上昇(43.2→48.0円)し、金額では98.8%と前年並みに落ち着いた。ホッケの単価は、令和2年から30円台〜40円台に低迷し、安値形成が抜け出していない。
道機船連の柳川延之専務は「主力のスケソウが太平洋(釧勝、日胆地区)で秋以降不振が続き、全く獲れない。魚探反応があるので資源的には大丈夫だと思うが、異常な高水温で魚群が深場にいるのか、試験研究機関でもはっきりした原因がわからず、ちょっと心配される。日本海(小樽、宗谷地区)のホッケは自主規制の効果で資源が回復し、それなりに獲れているが、魚価が戻っていない」と語った。