今シーズン厳しい操業が続く日本海
本道沿岸に来遊する秋サケの漁獲は、772万尾・159億円と数量で前年比6割強、金額で5割弱にとどまっている。沿岸域の水温もやや下がり、10日間で487万尾を漁獲したが、昨年の爆発的な漁獲(763万尾)には及ばない。価格は低下を続けており、漁獲金額は前年の5割を切った。
道連合海区漁業調整委員会のまとめによると、9月30日現在の秋サケ沿岸漁獲速報は、772万989尾で前年比63.6%。前年より約441万尾少ない。金額は158億9,585万円で同48.2%と約171億円少ない。1尾当たり単価も2,059円と2割を上回る安値。道漁連の日報では、9月30日現在で2万㌧と前年の64%。10月5日までに7千㌧を上乗せするペースで推移し、10月の挽回が期待できそうだ。
系統群別でみると、前年を上回っているのは、えりも以東の70万3,046尾・105.9%のみで、他は前年を下回っており、えりも以西(22.2%)、日本海(32.4%)の落ち込みがめだつ。地区別ではえりも以東東部が31万264尾で125.1%と前年を上回っている。そのほか、えりも以東西部が39万2,782尾と94.4%、根室南部が15万2,300尾で93.2%、オホーツク東部が198万729尾で91.8%と9割台。根室の北部も50万5,867尾で81%となっているが、他地区は5〜6割程度にとどまり、1〜2割程度の地区も多く、不漁が続いている。