生活保護を受けたい、そんな相談を受け、話を聞きに行きました。最近、増えてきていて、気になっています。
いろいろお聞きしたところ、年金収入のみですが、はるかに生活保護基準よりも上回る収入がありました。250万円程度なのですが、この間、国保や介護保険の保険料があがったことに加え、市営住宅の家賃制度の改悪で一気に生活が悪化。病気を抱えながらの生活に、生活資金の捻出に苦労されており、精神的にも疲れておられました。
戦争で父親を亡くし、母親一人の手で兄弟ともに育てられたとのこと。当時の母親の収入は”日銭稼ぎ”でようよう日々の暮らしをまかなう程度だったといいます。母親の帰りが遅ければ食べるものもなく、兄弟で何も食べずに寝ていたこともしばしばだったそうです。「育ち盛り、ひもじい思いをして、苦労を重ねてようやく定年。やれやれと思っていたら、またこんな思いをするとは」と、とても悔しそうに話していました。
みんなぎりぎりのところで保たれていた生活。福祉や経済など、少しでも悪化すると全体のバランスを崩し、一気に生活が破綻をしていく…。なんとか食い止めなければなりません。
消費税の引き上げは、おぼれている人の頭を押さえて沈めるようなもの。やめるべきです。