やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党前神戸市会議員 山本じゅんじ WEB通信

滞納者へ親身な対応を

2010-09-17 | 日記・エッセイ・コラム

 固定資産税の滞納の件で、収税課に行くので立ち会ってほしいとの依頼を受け同行してきました。この方は、市税の窓口がまだ区役所にあったときに担当者と相談し、通常の税額に上乗せをして滞納分を分納してきていました。

 ところが、近年の厳しい経済状況の中で経営が厳しくなっていたことに加え、事務所の家賃が大幅にアップしたことで大きなダメージをうけ、ついに払えなくなってしまったようです。

それでも、今年に入ってから少しずつ売り上げが伸びていたとのこと。このまま推移すれば順調に軌道に乗る、という状況にありました。そこに家賃のアップがどーん!と来たわけですから、そりゃたまりません。事業していくにも運転資金もいります。生活費を切り詰め、蛍光灯も間引きしながら節約して必死に頑張っていました。

 いったん滞納し、それも払えなくなってくると当然敷居も高く感じるようになるもの。(もちろん、それでもきちんと初期の段階で相談に行くのは当然すべきですが)滞納に至った事情、どうして払えなくなっているのか、まずきちんと踏まえて対応をすべきでしょう。滞納は悪と決め付けるのはやはり問題です。

「払ってもらわないと困ります」「苦しい中でも他の人は払ってるんです」そりゃそうです。払わないと言ってるんじゃない、何とか払えるように金額を下げるなど対応してほしい、差し押さえは何とか解除してほしい、必死で事業を営んできた市民の願いは届かないのでしょうか。

 滞納問題は、この間、議会で議員団は何度も繰り返し取り上げ、是正を求めてきました。

今のやり方は、”つぶし”でしかありません。事業さえつづけられれば、業績も上がってきていたわけですから展望もあるはず。事業が順調になれば税金だってちゃんと入ってきます。

未収金を減らすことが最終目的になってはいないでしょうか。市民の立場に立った市の対応を、今後もきっちりと求めていきます。

※参考→議員団ホームページ(ニュースのページへジャンプします)

      http://kobe.jcp-giin.net/news/index.php