やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党前神戸市会議員 山本じゅんじ WEB通信

須磨水族園が民営化

2019-03-07 | 議会だより
須磨水族園の民営化が狙われています。park-PFIという手法を導入するというもので、アベ政権による政策の持ち込みです。海浜公園一帯を民間事業者により再整備をすすめるというもので、これにともないシーパル須磨も民営に。私はかねてから批判、問題点を指摘してきました。
最大20年間の事業、その後10年間の委託で今のところ30年先までしか見通されていません。30年後には水族園がなくなる可能性も否定されませんでした。
そもそも、入館料が値上がりする可能性が大きくなります。どれくらいの施設になるのかわかりませんが、整備費を入館料でペイしようとすれば料金にはねかえります。参考で示されている他の近隣の水族館は入館料が高く、家族4人で7000円を超える料金にも。
しかも、小中学生が無料で入場できるのびのびパスポートの利用は想定されていないとのことで、とんでもない改悪です。博物館法の指定を受けられる施設に、とか説明をしますが、それなら教育施設の一貫として公営で存続、再整備するべきではないでしょうか。
以前に他の都市のP-PFIによる再整備の事例を見ました。これまでほとんど市民が利用してこなかった公園の再生を狙って導入したとのことでした。神戸市の事例とは少し様相が違います。
市の港湾構想では、滞在型リゾートエリアとして周辺一帯が想定されています。観光拠点として、水族園の位置づけが大きく変わることがあってはならないと思います。これまでのように、比較的低廉な料金で広く市民が楽しめる場、学びの場、水族に触れる大事な機会が狭まるようではあかんと思います。