やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党前神戸市会議員 山本じゅんじ WEB通信

須磨海浜水族園で質疑 #スマスイ

2019-11-29 | 日記・エッセイ・コラム


 きのう、須磨海浜水族園の問題で、経済港湾委員会で議論。
現須磨海浜水族園の指定管理者の指定の件が議案として上程されていました。
須磨海浜公園の再整備にあたり、水族園の管理者を再整備事業の優先交渉権者を次の指定管理者とするというものです。
次期優先交渉権者には、水族園の廃止までの指定管理者が自動的に付与されており、次の本会議で可決されれば、正式に契約の運びとなるかと思います。
昨日の委員会では、賛成多数となり、残念ですが委員会を通過してしまいました。
 これまでの議論で、料金問題や審査における水族館の配点の問題などを中心に議論してきました。きのうは、いろんな角度からききました。
特にシャチの飼育やショーの問題をめぐってもききました。
シャチの飼育やショーを認めるのか認めないかという議論は、国際的批判はさておき、実は水族館の本来のあり方や今後のあり方にも大きくかかわる問題と思っています。
水族館には4つの役割、種の保存、調査研究、環境教育、レクリエーションがありますが、特に前の3つが非常に弱いとの指摘もあります。
現水族園の指定管理者となっている事業者は、ここにも力を注ぎ世界的にも評価されているとの話も聞いています。本来なら水族館として予算も含めここにしっかり力をいれ、ショーを中心とした単なるレジャー施設ではないことをきちんと考え方として神戸市は発信してもいいのではないかと思います。
少なくともシャチを目玉コンテンツとして集客をはかろうというのは、問題です。
個人的には、シャチの飼育・ショーは反対です。(実は、イルカもいいとは思っていません。)
大型の生物であるがゆえに飼育下で狭い環境においていることには賛成できません。また、本来は集団で生活しているのにその集団から切り離してしまうことに問題がないのでしょうか。
飼育環境下におくということは、自然界で行われていた生の営みを、人間が代わって保証していかなければならないと思うのです。
残念ながら、飼育環境下での生育環境が十分かと言えばそうでないのが現実ではないでしょうか。そういうところにもっと予算も含めた対応が求められると思います。
履き違えてはならないのは、生物のQOLに配慮したうえで水族館や動物園の存在をみとめるという考え方があれば、そもそもそういったものは認めないという考え方、いろいろあります。そういう考え方を混同して十把一絡げにする意見も散見されます。そうなったらまったく議論にならないでしょう。
 今回の結果は非常に残念です。