やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党前神戸市会議員 山本じゅんじ WEB通信

「読書」欄、気に入ってます

2021-09-06 | 日記・エッセイ・コラム

 きのうのしんぶん赤旗「読書」欄。この紙面は毎回楽しみにしている。現代社会の深部を表現した小説や、心が洗われるほどの感動を呼び起こすような作品まで、様々な分野の方が様々なジャンルの作品を紹介している。
書評を読んで、読みたいと思った小説を見つけると近所の書店で入手することも多い。
この紹介欄で出会った作家の本がもっと読みたくなって、図書館にも探しに行ったりもする。
 きのうの記事で注目したのは本ではなく紹介者。歌人で細胞生物学者の永田和宏京大名誉教授。
何年か前のことだが、たまたま本屋で手に取ったのが永田氏の新書「知の体力」だった。
どう言えばいいのかわからないが、本を読み終えて、学問について深い畏れのようなものを感じた記憶がある。以来、ヒントを求めて時々読み返している。
 物事の捉え方、考え方、生き方などなど様々な力をもらっている。
情報が氾濫する社会だからこそ、思考することがいかに重要なのかよく理解できる。
氏は読書をすることや学問をすることについて「自分がそれまで何も知らない存在であったことを初めて知るそこに意味があるのだと思う」と記している。
 知らないことに触れたとき、新たな探究心が芽生えてくる、私はそんな瞬間がたまらなく好きである。