やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党前神戸市会議員 山本じゅんじ WEB通信

上下水道審議会

2018-12-15 | 日記・エッセイ・コラム
 きのう午後、上下水道審議会が開かれました。私は参与という立場での出席。議題のひとつが、下水道料金の改訂についてでした。
平たくいうと、値上げです。
現状の基本料金10立方メートル、470円から、5立方メートル、500円へあげようとしているということです。
 審議会に先だって行われた下水道専門分科会を傍聴しましたが、主に2つの案が議論されていました。ひとつは基本水量を5立方メートルにしようというもの。もうひとつは6立方メートルにしようというものです。いずれにしても利用者の半数前後がこの範囲に収まるというものです。上げ幅も30円なので大方の理解は得られるのではないかという意見が体勢だったように思います。
どちらの意見もなるほどと感じる視点でしたが、しかしそれでも納得できないのが私の正直な気持ちでした。
審議会でも言いたいことはたくさんありましたが、内容を絞って発言しました。
 下水は企業会計であり、福祉的観点が薄まってきてしまいます。しかし、公衆衛生という大事な役割が下水にはあるのではないか、と思うのです。だから私は下水については企業会計にするのはふさわしくないと思っています。公衆衛生は市の大事な仕事。政策的にも欠かすことのできない仕事であり、利用者負担のみで賄うのは極めて一面的であると思います。
利用者負担についての是非はともかくとして、事業の遂行に必要な、適切な公費負担は必要ではないかと考えます。
現在は、雨水に対する負担などごく限られた一般財源からの支出にとどまっています。政府がいま、公営企業会計に対して一般会計からの繰入を抑制するよう、なくせといわんばかりの誘導をしてきています。これではますます下水道会計は厳しくなるばかり。
極めて一面的な視点で規律を強めるやり方、そしてその財政スキームのもとでの値上げ誘導には、賛成できません。

ニュータウン対策の課題

2018-12-10 | ニュータウン対策
 夏のアンケートでご協力頂いた回答を集計しています。いま議員団では、アンケート全体についての政調資料を作成中ですが、地域課題は自前で集計。
いろいろ課題も見えてきます。
 もっとも多かった意見は「通所・訪問介護など高齢者施設の整備」。そのあと「歩いていける商業店舗の誘致」「バス路線の新設や増便」「医療機関の誘致」「保育所や幼稚園の整備」と続きます。意外に少なかったのが「マンションなど住宅の誘致・整備」という選択肢です。
 北須磨支所管内では、毎年概ね1000人程度人口が減っています。そうした現状のもとで、マンションなどの新規住宅対策に対する要求が少なかったのは意外でした。高齢化がすすむニュータウンのなかで、不足しているのが高齢者を対象とした施設。
また、公立幼稚園が2園閉園ということや、待機児童が前年より増加していることを反映してか保育所や幼稚園を求める声も多くなっていました。ニュータウン内で幼稚園が少なくなる一方、園バスでの送迎は”地域での子育て”にならないのでは?という声にみられるように、地域の核のひとつとしての施設がなくなることは、地域の衰退にもつながりかねません。
 やっぱり、ニュータウンの将来像への神戸市の明確なビジョンがなにもみられないことは問題です。なにか計画的に進めているように見せかけていますが、将来像はなにか?という視点にたつと、見えてくるのは場当たり的な対応です。

水道法、改悪!

2018-12-07 | 日記・エッセイ・コラム
 改悪水道法が成立。残念な結果となりました。コンセッションを含む際限のない民間参入をすすめる内容となっています。
改悪水道法の問題では、先の決算特別委員会で質問し、水道事業の民営化はやめるよう国に意見をあげるよう神戸市にも求めていました。
https://blog.goo.ne.jp/sumanokaze4832epxr5g2e8wma9b/e/aa8a9b5324f127c82249697181b333e4
生命にも直結する水。公の財産とも言えるもの。運営権の売却で特定の企業体に水の独占をさせてはならないと思います。
今日の議会では、他党議員がコンセッションに批判的な立場から「コンセッションについて導入するのか?」と質疑。「現段階では検討していない」と市長は答弁でのべていましたが、未来にわたってどうかというと言えないとグレーな答弁。確かに、じぶんの責任の及ばないところまでは約束できないにしても、水道事業の民間参入はすべきではありません。他国の事例でも、多くの問題が生じており、最公営化されている現実を直視すべきです。