皆様おはようございます。
今朝は少しひんやりした朝になっています。
さて、今回福島で買ってきた凍みもち。
去年の2月に見つけた時には買うか迷った末にかいそびれ、秋に来たときは品切れ。
百貨店の物産展で福島北部の国見の農家さんに尋ねると「昔は作ってたけど今はみんなつくんねんだよね。」といわれ。
郡山の味噌屋さんで聞いてみると「ここら辺は凍みもちは食べないんだよね。」との答え。
あらかじめ電話で入荷の時期は下調べしていましたが、無事入手することになりました。
では、たべてみましょう。
水につけて2、3時間うるかします。(餅に水分を吸わせる)
水を含んだら側面をやさしく握ってしぼり、フライパンで弱火から中火でじっくりと両面を焼きます。
できました。
相馬地方おすすめの砂糖醤油に、自分の畑で採れたアサツキをまぶしました。
外はカリッとして、中は意外ともちもちではなくしっかりした食感。
地元の山菜「ごんぼっぱ」(ヤマゴボウの葉)が練りこまれていて、この葉の香りがお米臭さを消しているのかとても食べやすくおいしいです。
砂糖醤油やあさつきの香りもぴったりです。これは1年越しでも入手したかいがありました。
今回のものは農家さんの作った伝統的な作り方による貴重なもので、本来の凍みもちの風味であるそうです。
昔はどこでも良く作られていたそうなのですが、温暖化でうまく作れなくなり、作らなくなっていってしまったそうです。
作り方の説明で、凍みらかして作ると相馬の言葉で教えていただいたのですが、立ち寄った図書館で読んだ本によると、作る時期を逸すると固くなってしまい凍みもちにならないそうです。(農文協「福島の食事」による)
元々の福島の気候に合わせて作られてきたものですから、福島の言葉で凍みらかすと説明されると、ニュアンスが良く伝わってくるような気がします。
こういった郷土料理はその作り方や味などに感心することがあり、楽しいのですが、やろうとする惣菜店でそのまま出そうというつもりはありません、。
東京でやろうとすると、嘘っぽくなってしまうような気がします。
ただ、こういった本当の日本の地方伝統の味に触れてヒントを得て、自分のオリジナルレシピに東京の暮らしや嗜好にあったものとして、新しく作り出して提供することができればと考えています。
それでは皆様、良い一日を。
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