北欧スウェーデンの生き方、習慣、生き物・・・なんかを楽しく伝えたい。
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鹿の中で最大級の生き物「へらじか」
「エルク」とも呼ばれますが、
スウェーデン語では「älg」
エリィと発音します。
ちなみにスウェーデン語の「G」は、「イ」と発音
Bergさんはべルグさんと表示されることがありますが
正確にはべリィさん (山という意味です)
スウェーデンでは、ゴッドランド島をのぞいて全国に生息。
(あ、Bergさんではなくälgの話よ。Bergさんは、ゴットランド島にも生息している・・・と思う)
30万頭から40万頭、世界でも一番エルクの多い国です。
毎年10万頭ぐらい狩猟されますが、
毎年10万頭ぐらい誕生しているのだそうです。
でも、雄牛の方が狩猟されるので(角のせいと、種の保存の両方の理由があるのではないかしら)
5歳まで生きる雄牛は5〜10%。
寿命は25歳だそうですから、
人間に例えると20歳になる前に殺されちゃう・・・
なんか気の毒。
ダーラナ地方はエルクの多い地方なので、
狩猟グループがあります。
許可された人しか狩りをしてはいけないのです。
泊まった民泊のご主人がエルク狩りの名人で
ヘラジカ料理を出してくれました。
味は、普通に肉料理・・・って、感じ・・・
ヘラジカ料理を食べながら、ひとしきりエルクの話で盛り上がりました。
狩猟の季節は冬。
1年間に何頭まで狩猟していいという決まりがあり、
それぞれの狩猟グループで頭数も割り当てられているとのこと。
エルク狩りは、一人ではできないので、チームで行う。
親子連れは、仔牛を先に撃つ。
なぜなら、母牛を先に撃つと仔牛は、逃げる。
逃げても一人では生きられない。
(母乳で育つため)
仔牛を撃たれた母親は、逃げずにオロオロと仔牛のそばにいる。
だから、仔牛から撃つ。
なんか、可哀想。
誕生の季節は春。
それから1年かけて育児をして、
また、次の出産のために、1年後には追い払う。
エルクは、通常、群れをなさないのだそうです。
ってことはこの画像は、お母さんと子離れ間際の四頭の子供達かなあ。
たまたま、餌場で一緒になった他人かなあ。
狩猟したエルクの肉は、保存しておいて、
1年かけて、狩猟メンバーで分けて食べるのだそうです。
雄牛の大きさは背丈170〜210センチ。
体重380〜850キロ。
とても大きい。
にもかかわらず、そんなにしょっちゅうお目にかかれません。
私は2回、見ました。
スコーネの森を散歩中に見かけた時は、
一緒にいたスウェーデン人でさえ
「ねえ、見た!?見た?! älgがいたよね!!!」
と興奮気味でした。
ラップランドでは、主要道路脇で餌を食べていました。
宿で留守番している子供たちにも見せてやろうと迎えに行って戻ってもまだいました。
狩猟シーズン以外は、安心しきっているのかしら?
首輪みたいのは、多分、個体識別番号でしょうね。
こんなに大きな野生動物を目の前で見たのは初めてです。
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