こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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やっぱり怖いのに~。

2009-06-22 22:46:22 | 日々のあれこれ
今週の金曜日に、この前の造影CTの結果が出ます。
「ご家族と一緒に来て下さい」と言われていますが・・・
叩けば埃の出る身です・・また、何か出てくるんじゃあないかとドキドキです。
そんなわけで、不安や妄想(なんの?!)が膨らんでくると、安定剤を速やかに飲むことにしています。
だって、ばくばくしちゃうんですよ。心臓が。
本当に精神力のない奴です。

さっき、小澤先生の所へ行って、腰痛のシップなどのほかに、安定剤も処方してもらいました。

私  「安定剤もください。」

先生 「何かありましたね?」

私  「実は、CFで直腸に粘膜下腫瘍が見つかりました。手術になるので、また、ご迷惑をおかけします。」

先生 眉をひそめて 「えっ・・」

(・・でも先生、この前忙しい時にちらっと言ったら「大丈夫生きていればいいろんな事があります」っていったの、やっぱり忘れてますね・・・?)

私   「造影CTもとったんですが、なんかいろいろ出てきそうで、怖くて。患者さんたちはすごいですね。私なんて、これくらいで不安になっちゃって」

先生 「大丈夫です。何があっても支えがあれば。大嶽さんの支えは何ですか?」

私  (ええっ!私の?いきなり?)
   「し、仕事ですね。すぐ帰ってきますから。すぐ!!」

クリニックナース  ぼそっと「先生と一緒ですね!」

先生 「仕事だけではなく、仕事ができなくなったときの支えはありますか?」

私  (仕事ができなくなる・・って、エンドステージを想定してます?)
   「それは、もちろん娘や息子や、夫や・・家族がいますから。
    あ、だから絶対死ぬわけにはいきませんから。帰ってきますから。すぐ!」

先生  「何かあっても、支えがあれば大丈夫。なぐさめは、何にもならない。そして、腹を決めることです!」
    
私   (それって、最悪の場面を想定して言ってますよね?まだ、悪性って決まったわけじゃあないんですが・・・)
    「え、でもたぶん平滑筋腫だと思うんですが・・先生も見た感じはそうだって言ってましたし・・・」

先生  慈愛の瞳・・・

私   (なんか、そんな感じがしてきた・・・)
    「一応、最悪ストマって言われましたが・・・」

先生 急に笑って「あはは、ずいぶん脅かしますね~!」

って、先生どこまで本当に言ってるんですかー!
私、結構気が弱いんですから、ターミナルを想定した会話しないでください。
支えは尋ねたことはあっても、面と向かって尋ねられたことはないんですぅぅぅ・・私は、この際慰めてくれたほうがいいです!

耳鼻科のキムシノ先生も笑いながら「大丈夫よ~!最悪ストマだから。命まで取られないって~!」という、妙な慰め方をしてくれましたが。

もう嫌です。
こんな世界にいるから、こんな話にどんどんなっちゃう!!
「知らぬが仏」がいちばんいいのに!