こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
看護師さんも募集中!!

懐かしいなぁ・・。

2013-04-22 22:58:36 | 訪問看護、緩和ケア
今日、突然「相談に乗って欲しいんだけど。」という電話がかかってきました。

そういう電話は時々あるので、どんな相談か尋ねてみると、「がんで手術をしたのだけれど、もうやることはないからと、半年先の予約になってしまった。一人暮らしで、その間に何かあったらとおもうと心配だから、週に2~3回見に来てよ。」というものでした。
しかも、「病院には内緒できてほしい。」とのこと。
病院に内緒はできないことなど話そうとするものの、「わかんないよ。相談するからとにかく家に来て。」といいます。

住所と名前を聞くと、「ん!?」いつかどこかで聞いたような名前・・。

確か10年ほど前に、奥さんを長いこと介護していたOさんがそういう名前だったきがする・・。
奥さんが旦那さんをそういう名前で読んでいたような・・。遠い記憶。

相手は、そんな話も一切なしに一方的に話続けるので、とりあえず折り返し電話をすることを約束して電話を切りました。
そして、遥か昔のデータから、その住所と電話番号を確認すると、やっぱりそうでした。
なーんだ、やっぱりA子さんのご主人じゃないですか・・。

とりあえず、何もわからない状況で、介護保険の申請もまだのようなので、包括につなげてから、私は予定の訪問に行きました。
帰ると、包括の担当者がOさん宅に行っているので電話をしてと言われ、Oさんに電話をしました。

そして、私が名前を告げると「やー!久しぶり〜!今、○○さんに来てもらってるよ〜!元気??」と。

最初から言ってよ〜。と思いましたが、昔からそんな天然なお父さんだったな・・と思い、あとは包括におまかせしました。

結局まだお元気で、気持ちの問題で不安だった時に、私たちのことを思い出してくれて、当時の書類を見て電話をくれたようです。

10年前の患者さんのご家族が、わざわざ電話をくれたのだと思うと、嬉しいですよね。
忘れないでいてくれたんですね。

奥さんも長いこと寝付いていて大変だったな〜・・。
いろいろと思い出しました。


訪問看護が必要になるまでは、まだだいぶ先のようですが、必要になった時には必ずくからね!と約束しました。


そうそう、、電話といえば今日90歳を超える認知のおばあさんから電話がありました。
認知症はかなり深刻な状況で、人が入るのを嫌がり、機嫌が悪いと罵詈雑言浴びせられ、先週入ったばかりのカリスマ訪問看護師Kねえさんが、15分で受け入れてもらえた患者さんです。
「明日の朝飲んだら、それ以降の薬がないんだよ!。」とのこと。
すごい。
医療のことは、看護師に電話。とは説明されていたようですが、あんなに拒否したサービスに、まして薬の残数を伝えてくれるなんて!

担当がケアマネに連絡すると、ケアマネもびっくり。
そして二人で大喜び。
だから、先入観はもっちゃいけません。

そんなこんなで、今日もいろいろな電話で、懐かしいやらびっくりするやらでした。
これも在宅の面白いところです。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お邪魔します。 (紋狗 悠之輔)
2013-04-24 07:07:10
お早ようさん!!で茣蓙居ます。

いつもいい話を有難う茣蓙居ます。
返信する
こちらこそ (こぶた部屋の住人)
2013-04-24 21:24:45
いつも、応援ありがとうございます(^-^)
返信する
Unknown (ぐるぐる)
2013-04-24 23:11:38
カリスマ訪問看護師Kねえさん…うらやましいです。その技を伝授していただきたいです。
返信する
そうそう (こぶた部屋の住人)
2013-04-25 08:39:24
K姉さんはすごいですよ。
うちのスタッフも、みんな同行をしたがります。

お年寄りの心をつかむのが、めっちゃうまいんです。
初めに強く拒否したかたほど、あとでK姉さんには絶対的な信頼を寄せますね。

なので、この患者さんはK姉さんしかいないと思いました。
返信する

コメントを投稿