こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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監禁事件って・・・

2013-06-05 23:25:33 | 訪問看護、緩和ケア
昨日だったと思いますが、神戸の介護事業所と居宅支援事業所が、認知老人を監禁したとして、営業停止になりましたよね。
ちょっとびっくりな見出しでしたが、やはり徘徊老人だったようです。

たしかに、徘徊で行方不明になったり、自動車事故に巻き込まれたりというリスクはかなり高くて、多くはご家族が鍵をかけられたりしています。

今回は、ケアマネが言い出して、介護事業所がそれを実行していたようですが、問題は家族にも近親者にも了解をとっていなかったことでしょうか。
了解を取ったからやっていいかといえば、それもまた問題ですが、それじゃあほっておいて事故にあったり近隣の方にご迷惑をかければかけたで、またクレームが来たりするわけです。

全国的にみても、認知症のご夫婦や独居老人は増えていると思われます。

そういう方々を、どうすれば人権を損害することなしに支援できるか・・
とても難しい問題です。

外から鍵をかけるのは人権侵害で、嫌がる老人をすぐに施設に入れてしまうのは、人権侵害じゃないのでしょうか?

なんだかよくわかりませんね。
だからといって、この事業所やケアマネを養護するつもりは毛頭ないし、考えればご利用者の家に勝手に外からチェーンをかけるなんていうのは、ありえませんよね。

じゃあ、家族ならいいのかっていうのも、人権を訴えるのであればおかしいですよね。
家族でも、虐待は虐待です。
でも、実際には何十にも鍵をかけたり、大きな靴箱でブロックしていたりということも、昔を振り返れば経験しています。

じっさい、徘徊による問題はとても大きくて、夜中に高速道路歩いたり、毎日スーパーからお金を払わないで持ってきたりと、そのあと始末をするご家族は疲弊してしまいます。
わからないもの、どうしようもないわけで、身体的な危険を回避するために、最終的には拘束衣を着せたりすることもあるわけです。
特に病院では点滴を抜いたり、傷をかきむしったりする危険がれば、ご家族の同意書をもらって、拘束することもありますから、今回は無断でやったというこことが処罰対象なのでしょうね。

実際のところどのくらいの認知で、どのくらい危険な徘徊行動をとっていたのかはわかりませんので、何とも言えませんが、無理やり押し込めるよりは、安全を確保しつつ一緒に散歩するなり、通所を利用しながら、近隣の支援も求めるなど、ほかにやり用がなかったのかな・・と思います。
また、事業所内でのカンファや事例検討などで、こんなことをしていたら注意する人がいなかったのかも疑問です。
それほど、この行為に対してなんの違法性も感じていなかったとしたら、これはケアマネ以前の問題です。

それにしても、いつものケアマネやヘルパーさんがいなくなって、現在この方はどんな支援がされているのでしょうね。
それがちっと気にかかります。


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2 コメント

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Unknown (まき)
2013-06-11 20:37:24
この事件はケアマネや事業所には罪はないかな。と思います。俳諧老人は80代で奥さんも80~90代と報道されました。家に鍵をかけないと勝手に家をでて外で万引きや交通事故を引き起こしかねません。この前も空港に俳諧老人がきて航空機のダイヤを乱しそうになったニュースが出ました。在宅で看れないから施設がいいかというと、施設でも職員がつきっきりでみれず特に夜間は人がいないので俳諧により患者がいなくなれば職員全員で探すことになり他の入所者のケアがおざなりになってしまいます。
施設でも俳諧老人は長期的に入所させたくないというのが本音です。
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まきさん (こぶた部屋の住人)
2013-06-11 22:49:49
コメントありがとうございます。
ただ、わたし的には、リスクマネージメントが甘すぎるし、「徘徊するから外から鍵」では、短絡的すぎるとも思います。
監禁か、安全の確保か・・
難しいところですね。
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