こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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断捨離

2012-03-18 22:05:23 | 日々のあれこれ
「断捨離」
今、クローズアップしている言葉です。

断捨離とは、ただいろんなものを捨て去ることではなくて、『不用なものを捨て去り、物への執着から離れる』と言う事だそうです。
そしてそれは、単にモノに対してのみではなく、人生においても余分なものを、たぶん欲とか名声とか、そういうものに執着せず、身の回りをきれいにしておく、という意味もあるのかとおもいます。

現在、我が家は断捨離を合言葉に、大改造計画実行中です。

隣のアパートの1階は、やっと絨毯とカーテンが入り、ガスもつくようになりました。
テレビもついたし、エアコンも入りました。
今日、電気のカサも全部とりつけて、なんだか貧しくもささやかな二人の暮らしが始まった新婚さんの部屋みたいになりました。(~_~;)

来週の土曜日には、息子のベットもきますから、とにかく早く息子には移動してほしいのですが、インターネットが繋がらないと向こうでは寝たくない!と「オタク系」の息子はのたまいています。

あとは、少しずつこちらの荷物を、アパートにも分配して、脱衣所の無いお風呂場の前に、突っ張り棒でカーテンを付けて・・・などなどもう少し手がかかりそうです。

それが終われば、息子の去った元納戸に、箪笥や棚をひとまとめにして、余分な物は捨てて収納します。

そのためには、今までため込んで、捨てるに捨てられなかった物やら、想いで?のガラクタを処分する必要があります。

とにかく物が多い我が家。

ここ数日だけで、大きなごみ袋に30個くらい出ました。

一番断捨離に励んでいるのは娘です。

ここ半年、苦しみぬいた娘ですが、「我が家の空気の流れを変えよう」計画に、現在一番協力的に動いています。

あっというまに、身辺の不用品を投げ捨てて、勉強机を分解し、荷物を何往復も運び、ごみをまとめて、掃除機をかけたり紐をかけたり・・。

その勢いに煽られながら、私達も頑張りました。

それにしても、何と不用品の多いことか・・。
われながら、この家のどこにこんなに物が詰め込まれていゐたのかと思うくらいです。

でも、まだまだです。

まだ、実際の半分も終わっていません。

今度は、今まで私たちの居間がわりに使っていた8畳の洋間を、娘のために明け渡さなくてはなりません。

そのためには、今、娘が使っている小さい洋間を、私たちが寝室にして、南側の8畳を居間にするのです。
さらに、一度娘の8畳間を空にして、壁を家族全員で塗りかえます。
そこに、ウッドカーペットを敷き、ベットを置けばやっと完成となるわけです。

なんて気が遠くなるような計画でしょうか。

でも、それこそが我が家の「断捨離」です。

不用なものを捨て去り、空気の淀みをけし、蓄積した埃も悪しき気配もきれいに掃き出します。
そして、家族4人が、同じ目標に向かって力を合わせて頑張る。

私たち家族の、新しいスタートになるように頑張りたいと思います。

そのためには、ちょっと経費がかさみますが、それは私たち家族のために必要なお金だと割り切ります。

大学は、ちょっと時間がかかりますが、遠回りでも必ず卒業します。
遠回りは、けっして悪いことばかりではないですから。
我が家の子供たちも、今を大切にして、たとえ遠回りをしても、目標に向かって進んでいく力を身に着けてほしいと思います。

明日は、半日だけお仕事です。

さっき、緊急当番さんから電話がありました。

あの、高濃度の酸素療法をされていた患者さんが旅立たれたと。

息子さんが、家で看取るつもりで、なかば強引に家に連れて帰ってきたお母さんです。

一人息子で、お母さんも誰よりも頼りにしていましたし、本人が家で死にたいと願っての退院でした。
ですから、一人の時間があっても、ご自宅で過ごされていた時間は、二人にとってかけがえのないものになったようです。

息子さんは、ずっと号泣されていたようです。
それでも、家で看とれたことを、ご家族みなさん喜んでいたそうです。

瀬谷在宅クリニックの大村先生も、本当にマメによく診てくださいましたから、とてもよいお別れとなりました。
このおばあちゃん、私は大好きでした。
どうか、安らかにお眠りください。

さて、明日は半日で、いろいろな調整が必要です。
飛び石連休ですが、気を抜かず、がんばりましょう!


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