MARUMUSHI

映画とかTwitterとかとか。

『くちづけ』。

2013-06-15 22:45:18 | 映画日記
『くちづけ』を観てきた。
良い映画。
好いじゃない。良いだ。


知的障害者が暮らすグループハウスが舞台。
そこに一組の親娘が暮らし始めるところから物語ははじまる。


人は自分のことで手一杯だ。
日々の生活、生きるために必死だ。
誰かを助ける余裕なんて無い。それが普通だ。
その一方で、助けが必要な人達、助けを求める人達が沢山いるのも事実だ。
この乖離は著しく酷い。
日本は民主主義国家だ。
多の意見が、少の意見を無視する。
聞こえが良い民主主義、その基本にある多数決とはそういうことだ。
この国の全ての法律は多数の意見に基づき、さらに憲法に抵触する事もないよう作られている。
だけど、少数の意見に基づき、憲法に抵触しない法律は存在しない。
だから少を守る法律は非常に少ない。
「弱い者はそいつが悪いんだから、当然だ。みんなが出来ることが出来ない方が悪い」
そう言う人もいるだろう。でも、それは資本主義の考えであって、民主主義とは違う。
多数が少数を助けない。そんなのは多数に属する者の傲りだと思う。


物語は悲劇的だが、現実的な終わり方を迎える。
愛する我が子を、いや、我が子を愛するが故、自分の手で殺す。
親にとって、子にとって、こんなに残酷なことがあるだろうか。
そんなことがしばしば起こるというのは、異常じゃないのか?
親子が願う結末は、マンガで描かれる。幸せな結末は架空の世界であるマンガでしか描きようがなかったのだ。





この作品では、知的障害者たちを描いているが、老人介護、老老介護やシングルペアレントなどでも同じ構図の問題が出てきている。
つまり、同様の問題があちこちから噴出している。
多数派だと思っていた自分が、いつの間にか少数派(だと思っていた)に回っている。
そうなった時「弱い者はそいつが悪い」と言える人は皆無だろう。
この作品で描かれる世界は、絵空事の世界ではない。


2013年06月14日のつぶやき

2013-06-15 00:00:00 | twitter



  • <リニアコライダー>日本誘致に懐疑論 学術会議が初検討委(毎日新聞) - Y!ニュース http://t.co/CTPQpWv545
    「他分野の研究予算を圧迫するのでは」
    ILCの恩恵を受けられそうにない他分野の学術者にはこれが本音かな?

    Posted at 10:22 PM




  • 加害者と被害者だけで片付けると問題があるから警察・司法があるわけで。
    Posted at 07:29 PM




  • NEWSポストセブン|「万引き犯顔写真掲出&罰金は違法ではない」と弁護士が解説 http://t.co/kdhVIUcuL8
    ”警察には通報せず、犯人の顔写真を撮影し店頭に貼らせていただきます(無期限)”てのは感心せんね。それは私刑やと思う。

    Posted at 07:28 PM




  • 火事かな? http://t.co/8kI2yzlr8N
    Posted at 05:08 PM




  • 声優の内海賢二さん死去 -『北斗の拳』ラオウ『アラレちゃん』千兵衛役など(マイナビニュース) - Y!ニュース http://t.co/DQOzGfYRfo
    Posted at 03:20 AM




  • 宮城県の集団移転計画 194か所全て承認 #ldnews http://t.co/1eB7B4PpAJ @livedoornewsさんから
    Posted at 02:08 AM



  • https://twitter.com/kaoritokuyama