南国の風

２００３年の夏に宮古島に行った。
サマンサの母と私と娘のタバサと。
「女３人・親子３世代の旅」だった。
夏休みの時期だったと言うのに、予約をしたのは何と出発の一週間前...。
行けたのは絶対に運が良かったとしか言い様がない！！
宮古島と御縁があったとしか言いようがない！！
そんな本当にバタバタと決定して、バタバタと旅立った旅だった。

いや、突然、旅を決めたのには理由がある。
「ねぇねぇ、サマンサ。行ってみたいと思わない？み・や・こ・じ・ま♪お母さんね、死ぬ前に一度でいいから宮古島の海見ておかないときっときっと後悔すると思うのよね...」と、母が人の顔を見つめながら真剣な顔をして言い出したのだ。「なぁに、お母さん、縁起でもない」とその時は軽く返しておいたが、考えてみれば母にだって何があるか解からない。人間だもの。突然のことだって万が一のことだって、十分、ありうるのだ。
で、そのもしもの万が一の時..私はきっと一緒に行かなかった事をすごく後悔してしまうだろう。
それでもって、そのもしもの後...行きたかったわぁ...と枕元に立たれでもしたら？うぉ～、たまらない。ブルブルだ。

それに昔から私にとっても宮古島は憧れの地だった。
宮古ブルーと言われる海をこの目で見てみたい♪
オリオンビール片手に夕日を見た～い♪
美味しいと言われている宮古そば♪食べてみた～い♪等々。
そんな夢をみつつもなかなか行けない、所謂、国内と言えども近くて遠い、憧れの地だったのだ。

上記理由から「行こうか♪」と返事は変わった。
年齢をとりつつも介護の仕事をしている母に「いつ位なら行けそう？」と聞いてみた。
返って来た返事が「一週間後♪」って、母さん、一週間後の話してたんっすか？と言うわけだ。
とても長い話になってしまった...。

そんなこんなで行って来た宮古島３泊４日の旅。
行って見たらとても良かった。
青い空・青い海・白い砂。国内にもこんなに綺麗な所が？と思った。
間違いなく南国の風が吹いていた。
宿泊先は東急リゾート。
レンタカーを借りて池間島や来間島、砂山ビーチや東平安名崎等も周ってきた。
母に合わせての旅だったのでシュノーケリングやらビーチ巡りなどが出来なかったことが非常に心残りだけど、でも、とてもとても充実した旅だった。
地元の人々もとても温かく優しかった。
少し何年か前の話だけど、記念に書いておこうかな～と、今日、ふっと思ったのである。
今でも母はとても元気だけど。（笑）
写真は来間島、竜宮展望台から見た景色。
まるで時間が止まっているかの様な景色、綺麗だったな～。