テーブルのたのしみ

くらしのたのしみのスタッフブログ。大のパン好き。そして器好き。
主に都内パン情報やテーブルを彩る楽しみをご紹介します。

おおきな土鍋も

2015-12-22 | うつわ


我が家に新しい土鍋が仲間入り。

土楽の口付黒鍋です。

数年前のことになりますが、
昔お世話になった会社で、会社の方が結婚されるということになったときのこと。

ご結婚お祝いを友人達と合同でお贈りすることになり、そのプレゼント選びを託されました。

プレゼントをする皆様の想いを背負っている手前、お贈りの方に本当に喜んで頂けるものを差し上げたいなと思い、
ご本人に何が欲しいか、リクエストをうかがうことに。

そのリクエストは「土鍋」でした。

土鍋かぁ…

私がうつわに興味を持つ以前のこと。

私は祖母が使っていた土鍋を使っていますし、オススメっていうのがわからないのだよなぁと、
とにかくネットで検索。

当時の会社で私はネットサーフィンをすることを主な業務とするチームに所属していたため、
「サーファーズ」という愛称で呼ばれていました。
こういう時こそ、サーファーズの本領発揮です。(*^^*)


…そして、たどり着いたのが土楽さんの土鍋でした。

何が決め手になったかというと、
とにかく、なんでもござれの鍋だということ。

煮る、炊く、蒸す、炒めるという調理はもちろんのこと、
土楽の土鍋はステーキも焼けるということでも有名なお鍋。

新婚さんのご家庭でいろいろな調理を楽しんで頂ければいいなぁと思い、これに決定しました。

色々比較検討し、調べぬいた私としては、土楽の土鍋にすごく愛着を持ち、魅力を感じたため、欲しい気持ちは日に日に募るばかり…。

でも、うちにはすでに土鍋はあるんだし!!と、ググッとがまん。

一応購入はあきらめたものの、ずっと心の片隅に土楽の黒鍋が住み着いておりました。^^


そしてかれこれ5年ぐらい経ち、今年になって、ひょんなことから土鍋を買い換えることなりました。

よし!買い換えるなら土楽の黒鍋を!!!

ということで、晴れて我が家にお招きすることとなったわけです。

黒鍋のシリーズと、口付黒鍋という、ちょっと深みのあるシリーズとでかなり悩み、
とりあえずは土楽の福森道歩さんのレシピ本を買ってみて検討してみることにしました。



魅力的なお料理がいっぱい!!
土鍋っていわゆる和風のお鍋料理だけでなく、洋風にも中華風にもいろいろと使えるんだなぁと感動することしきり。
土鍋への思いは強くなってゆきました。

よし決めた!汁物にも使いやすいように、口付黒鍋に決定!!!


いざ購入を決めてご注文をいれさせていただいたところ、

「3ヶ月ぐらいお待ちいただくことになります」

とのこと…。
かなり人気のため、生産が間に合っていらっしゃらないのだそうです。

3ヶ月となると、2月ごろになってしまうかぁ…
となると、お鍋の時期はもうおわってしまうかもしれないなぁ…。

お鍋を買う前からレシピ本でイメトレする程、ヤル氣満々、テンションあがりまくりだった私は、少々意気消沈してしまいましたが、気長にお待ちすることにしました。

すると、思いのほか早くにご連絡を頂き、待つこと1か月半ほどで我が家にやってきてくれました。^^


とりあえずは目止めのためのお粥たきから。
お粥を炊いて48時間放置。

その後、炒め物などができるようになるまでは4、5回の普通のお鍋料理が必要とのこと。


では、普通のお鍋料理に近そうなレシピとして、「おあげと里芋のたいたん」を。
こちらも前述の『土鍋だからおいしい料理』に掲載のメニューです。





おりしも今日は冬至。
冬至は太陽の力が一番衰える日であり、
逆に言うと、この日を境に衰えていた太陽の力が再び勢いを増してくるという切り替えの時でもあるといいます。



ならば、冬至のお供えものを「直会(なおらい)」という形でいただいておこうかなと、
レシピにはない、「こんにゃく」もこちらの鍋に投入。
お供えの柚子の皮もちらして。




かぼちゃと小豆は、「いとこ煮」に。
(一部のこんにゃくは五目煮にも。)

これで運が上昇してくれるかしら?^^



それにしても最近私は土鍋づいています。
小川さんの一人用の小さな土鍋もとっても重宝していますし、
この土楽の土鍋は、ちいさな土鍋とはまた全然違う活用法でいろいろ楽しめそうです☆
今年のおせちの黒豆はこの土鍋でことこと煮てみようかなぁなんて、ウキウキしてみたりして。


これから数日は前述のレシピ本掲載の氣になるメニューを片っ端から楽しんでゆきたいと思います。


あれれ?

…となると、

クリスマスはどこ行った???

という感じのメニューで、今年はクリスマスを迎えることになるかもしれません(笑)。

原田 譲展 SHIZEN

2015-12-06 | うつわ


現在、『SHIZEN』さんで開催中の原田譲さんの個展に伺ってきました。



『原田 譲展』
2015年12月2日(水)~12月7日(月)
12:00~19:00(最終日17:00まで)


もう5~6年前のことになると思いますが、
笠間にうかがったときに立ち寄った回廊ギャラリー門さんで初めて拝見した原田譲さんのうつわ。

シンプルながらも輪花文様に縁どられた品のあるデザイン、
また、薄手で軽く、他の器とも合わせやすく、扱いやすそうな所にも惹かれ、ひとめぼれをしました。

その時は旅行中ということもあり、

荷物になってしまっては…

と小さなうつわ(お醤油さしとして愛用してます)を2枚だけお持ち帰りをしたのですが、それからずっと氣になって氣になって…。
直接お問い合わせをしてみたり、どこかのお店で原田譲さんの器に出会うと思わず手に取ってしまうというアイテムでした。

そんなこんなで、今回の個展、とても楽しみにしておりました。^^

以前は千駄ヶ谷にあったSHIZENさんですが、
去年の夏より神宮前(と言っても前のお店から5分ぐらいのところです)に移転されました。
今度のお店は古民家を改装された一戸建ての店舗。
個展の時には1階が常設のアイテム、2階で個展の展示ということになっているようです。



原田譲さんは1000年ぐらい前の中国の北宋時代に栄えた定窯白瓷(ていようはくじ)に強く影響を受けていらっしゃるようです。
原田譲さんの作品の多くは、印花と呼ばれる、型を生地に押しあてて模様をつける技法によって作られています。
文様にもそれぞれ意味があったり…、ということもあるようですが、
私は単純に見た目の好みで、ぐぐぐっと惹かれた下記の作品をチョイスさせていただきました。



「鉢 バラ(白)」
少しだけ立ち上がりのある、「鉢」のうつわ。
そして持ってびっくり!!何より薄手で軽いのです。



黄色みがかったお色の釉薬が施されており、なんともあたたかい色合い。
黒い口縁は漆で施されています。

ちなみに、白いバラは『純潔』の象徴だそう。^^

原田譲さんの作品は7日の個展終了後も、いくつかのアイテムは常設でも置かれる予定とのことでした。


この日は姉と姉の娘ちゃんと一緒に母のところへお墓参りに行った帰りだったのですが、
姉もお氣に入りをみつけていたようです。
姉が選んだアイテムは、私が購入を迷っていたアイテムと同じ物だったので、
「こんなにたくさんのアイテムがあるのに、やっぱり同じものを選ぶのだなぁ」とおかしくなりました。

そして

「うつわ屋さんだから、おとなしくしててね」

とかなり我慢をさせてしまった姉の娘ちゃんに、お礼を言わなくては、です…。
叔母ちゃんのわがままに付き合わせてしまいごめんね…。


そして、帰り際、SHIZENさんの常設展示の中に、見覚えのあるアイテムを発見!!!



あ、
小川佳子さんのちいさな土鍋!!

ちいさな土鍋

2015-10-25 | うつわ


寒くなってくると、あたたかいごはんが恋しくなります。

実家には一人用のちいさな土鍋がいくつかあって、
お食事の時間がまちまちの家族に、とても重宝なアイテムでした。

とても重宝でしたので、私もちいさな土鍋、欲しいなぁ…と思いつつ、
いわゆる、昔ながらの土鍋の小型版というデザインに、どうも手が伸びず、
もう少し好みのデザインのアイテムがあればいいのになぁ…とずっと考えていました。

そこで見つけたのが、
小川佳子さんの耐熱楕円鍋です。




このコロンとしたフォルムの愛らしさだけでなく、
直火・オーブン・魚焼きグリル・電子レンジ・トースターのすべてに利用できるという優れもの!!!

スープ、おでん、シチュー、すき焼き、お雑炊、グラタン、ドリア、蒸し料理…

なんでもござれなのです☆

あたためたものをあつあつのまま食卓に出せて、しかもこんなにかわいいなんて!^^

そうそう、こういうものが欲しかったの~!!

と、ひとめぼれで購入しました。
とりあえずは、おひとつお持ち帰りを。

寒い日の休日のブランチにミネストローネを。
(食いしん坊の私は、とにかく具だくさんにしちゃうので、お恥ずかしいですが…)




土鍋は最初のお手入れが肝心。
初めて使うときにはお粥を炊いて、一晩置いておきます。
この作業により、お米のでんぷん質が入り込み、漏れやひび割れを防ぐことができるそうです。

お氣に入りのアイテムだと、こういう最初のお手入れもちっとも面倒ではなく、むしろ楽しかったりします。


小川佳子さんは、大学で建築を学ばれ、
その後住宅やインテリアデザインのお仕事をされていらしたという経歴の持ち主。
その後陶芸に魅了され、2006年より工房を設立されたそうです。

小川佳子さんはとても緻密な計算をしてお仕事をされる方で、
子供さん用のうつわは、お子さんが持ちやすく扱いやすいようにと、なるべく軽くなるように
何度も何度も測りなおして、ぎりぎりまで大きさを検討されたり、
バターケースは、どの大きさだとバターが酸化しにくく、利用しやすいかと考えられて作られたりと、
随所に小川さんの工夫がきらりと光ります☆

日々の生活を、そして日々のお食事をとても楽しんでいらっしゃるからこその発想だなぁと感動することしきり。

これからの季節、この耐熱鍋であったかメニューを楽しみたいと思います♪^^



(現在、「百草の庭」さんにて、
小川佳子さんの個展が開催されていらっしゃいます。
2015年10月22日(木)~31日(土) 11時~17時までだそうです。
*26日(月)・27日(火)はお休み)

竹本ゆき子展

2014-04-21 | うつわ


週末、千駄ヶ谷のSHIZENさんで開催していらっしゃる、
『竹本ゆき子展』に行ってきました。

竹本ゆき子さんは京都で陶芸を学ばれた後、青木亮さんに師事された最後のお弟子さんです。

竹本さんは粉引、灰釉、薪、粉引灰釉など、いろいろな作風のうつわをおつくりでいらっしゃいますが、
私は、今回の展示ではなぜかヒビヒビ(いわゆる「貫入」です)のある作品ばかりに釘づけになってしまい、
ヒビヒビが美しく入っている、粉引灰釉の6寸平皿をお持ち帰りしてきました。
それが最初のお写真のうつわです。

数年前に我が家の仲間入りをした竹本さんのうつわは4寸ほどの粉引灰釉の小皿だったのですが、
これがとても使い勝手のいいうつわで愛用しています。

他のどのうつわともあわせやすく、どんなお料理をも引き立ててくれる度量の広さや、やさしさをもちつつも、
どこか凛とした存在感を感じさせてくれる竹本さんのうつわ。

6寸サイズだったら、それ一枚でおかずをでんっと盛りあわせてもよし、
銘々皿として使うなら、すでにおうちにある、あの作家さんの6寸サイズの平皿と一緒に使ってもいいなぁ♪
と想像が膨らみました。

おうちにある他のうつわのサイズをなんとなく把握しておくと買う時にサイズで迷わずにすみそうですね。

SHIZENさんで開催中の
『竹本ゆき子展』は4月19日~24日までです。
(最終日は17時までのようです)

そして、うつわ楓さんでは、『田中啓一展』が開催中でした。
田中啓一さんは川越で作陶をされていらっしゃる作家さんで、海外メディアなどでも作品が紹介されていらっしゃるようです。
個性的な花器や、素敵な色合いの器などとても見ごたえのある展示でした。
私はマグカップをお持ち帰り。



お写真だとわかりづらいのですが、鉄を打ち出したような模様が取っ手とカップの胴下の部分に入っています。

うつわ楓さんで開催中の
『田中啓一展』は4月17日~22日までです。
(最終日は17時までのようです)

その次の4月24日~の展示は私の大好きな升たかさん!!!またまた楽しみです♪


話は変わりますが、
最近はお休みの日にやることを詰め込みがちな傾向にあります。

この日も、
朝掃除洗濯をし、着付けのお稽古に行き、そのあとジムで1時間走り、
その後母のお墓参り→美容院→うつわ屋さんを2件はしご…
といった具合。

その、分刻み(?)ともいうべきスケジュールのなかでも
パン屋さん(それも2件)に行くことだけは忘れない自分の食いしん坊ぶりには
ほとほとまいってしまいます…。
(それも、全部次の日にはなくなってしまいました。すごく大量に買ったのに…。とほほ。)

くだものの季節

2013-08-29 | うつわ


最近の我が家のエンゲル係数はうなぎのぼり。

大好物の梨が出回るこの季節、買い物中に梨を見かけるとどうしても買わずにはいられません。

普段はあまりくだものを買うことはないのですが、一度梨のおいしさを再確認してしまったら、
桃やパイナップル、リンゴ…と、いろいろなくだものを買うのが習慣になってしまいました。

梨がおいしい季節はあと少し。
今のうちに、存分にフルーツ三昧を楽しんでおこうと思います^^。


私と違って、家族はそんなにフルーツには興味がないようなのですが、
夏になると必ずリクエストされるものがあります。

「ねぇ、アレ作って」



それはキウイのスムージー。

甘みの少ないキウイを買ってしまったときに、どうにかしようと思って作ったもの。
キウイを粗みじんにして凍らせて、それにヨーグルトとはちみつと牛乳を加えハンドミキサーでガーっとしただけです。

これが旦那さんの好みだったらしく、毎年この時期になるとしょっちゅうリクエストされるようになりました。

で、その『キウイのスムージー』用に買ったのが、このグラス↓。



安土草多さんのグラス。
安土草多さんはお父様(安土忠久さん)の下で宙吹きガラスを学ばれたという作家さんです。

お父様の安土忠久さんのグラスは白洲正子さんが大絶賛され、ご愛用されていらしたそうです。


私の写真の撮り方が下手過ぎてわかりづらいのですが、
ちょっと黄色みがかった温かみのある色合いが美しいグラスです。
厚みがあり、どっしりとしたたたずまい。
側面には面取りが施されており、光が反射して、見る角度によって色々な表情を見せてくれます。

本来はビアジョッキなのですが、

「氷をたくさん入れたキウイのスムージをたっぷりいただくのに最適!!!」

と、我が家では「スムージーグラス」として、(おもに夏に)大活躍しています。



「食欲の秋」にはまだ早めですが、私にだけ一足先に「食欲の秋」が訪れてしまったようです。

このままだと、冬になるころには…。(;´Д`)


ヨガ断食の苦労を水の泡にしないように気をつけねば…です。