いや、そうです…そうなんです…
自分でも本当はわかっていたんです…
忙しさにかまけて、
いやいや、
…というより、忙しいということを言い訳に、
最近お料理がおざなりになっているなぁということに…。
とにかくちゃっちゃと手早く作れるようなメニューばっかり作っているなぁと、
ちょっと反省することは、あるにはあったのです…。
でも、ま、いっかと…。
そんな折、姉の旦那さん(私には義理のお兄さんですね)のお誕生日。
今年は姉の赤ちゃんも小さいし、
夜にお外で外食というのはちょっと難しいかなということもあり、
「じゃあ、うちでお誕生日会しようか?」
と、
最近めっきりお友達をお家にお招きするということからも遠ざかっていた私。
言ってしまってから、ふと、
昔受けたテーブルコーディネート資格試験のテキストの最初に書かれていた言葉が
頭をよぎってしまいました。
『だれかを食事に招くということは、その人が自分の家にいる間じゅう
その幸福を引き受けるということである。』
(ブリア=サヴァラン「美味礼賛」より)
「…」
いやいや、氣のせい、氣のせい!!!
絶対氣のせい!!!
そんなことを考えちゃったら、
私は誰もお招きできなくなっちゃいますので、
ま、氣楽な感じで☆
とはいえ、
せっかくのお誕生日だし、姉の旦那さんの好きなものがいいよなぁ、とか、
でも姉が好きそうなメニューにもしたいしなぁ、とか、
メニュー選びだけはちょっとだけ考えてみたりして。
結局、和食中心&義理のお兄さんの好きなタンドリーチキン
というメニューにしました。
メニューはほとんど、
『こころもおいしく満たす旬の禅ごはん―鎌倉、不識庵の台所から 』
鎌倉不識庵の藤井まりさん著
より。
こちらのメニューでしたら、和食が好きな義兄にも、
現在お砂糖を控えている姉にも、他の家族の好みにも合いそうかなと。
そして何よりも、どのお料理も工程がとてもシンプルなのが、
面倒くさがり屋の私には最適だなと。
「さといもの茶巾しぼり」は余宮隆さんの片口鉢に入れて。
余宮隆さんのあたたかみのある素朴なうつわ、好きなのです。
片口好きはおそらく母のDNAだろうな。^^
お誕生日会の前日に偶然見つけた「鯛煮干」。
これはなかなか手に入らないものだそうで、おだしをとったり、
鯛ごはんにしてもおいしいと紹介されていたので、早速メニューに加えてみました。
入れて浸して炊くだけという簡単鯛ごはん。
本来だったら、一度作って試してみてからということになるのだと思いますが、
こういう性格ですので、すべてぶっつけ本番。
初めて作るメニューばかりだったので、失敗も多々あり…。
やっぱり、私には「幸福を引き受ける」ことは全然できませんでした…。
さて、帰り際、
姉が何かを思い出したように急にくるっと振り返り、
「あっ!!!しゅりちゃん、今日はあれね!
お・も・て・な・し☆ (←滝川クリステルさん風)
ね♪」
最近めっきりテレビを見ていないという姉。
お姉ちゃん、それね、もうかなり古いです…。