ちょっと、
いや、かなり(?)前のことになってしまいますが、
升たか展に行ってきました。
升たか展
2018年6月13日〜6月18日
うつわ楓
毎年、5〜6月ごろにうつわ楓さんで開催される升たか展と、
12月のクリスマス頃に桃居さんで開催される升たか展は私の毎年の楽しみでして、
季節を感じる年中行事のひとつになっております。
私にとっては、夏越の祓、年越の祓のようなもの?でしょうか(笑)。
夏越の祓といえば…
話は変わりますが、
先日和菓子作りがお得意なスタッフさんが
「6月30日は過ぎちゃったのですが…」
と、水無月餅を作ってきてくださいました。
むかしむかし、
高貴な貴族は6月30日に氷室に貯蔵してある貴重な氷を食べて暑気払いをするという習慣があり、
氷が手に入らない庶民は氷を模した水無月餅を作り、
魔除けの意味をもつ小豆をちりばめ、暑気払いをしたと言われております。
その水無月餅をご自身で手作りされるなんて!!!
さすが女子力高いスタッフさんたちです☆(^^)
さてさて。
話は戻って。
升たか展のこと。
今回の私の目的はお皿。
去年のクリスマス時期の桃居さんで開催の升たか展にうかがったときに、
次回の楓さんではお皿中心にしようかと検討中でいらっしゃるとうかがっておりました。
ということで、今回はお皿を楽しみにうかがうことに☆
個展の開始日は水曜からでしたが、私がうかがえたのは土曜日。
ということは個展開始から4日目。
なんなら、終了の2日前。
しかも夕方ごろに到着になってしまったため、すでにアイテムはかなり数少なくなっておりました…。
そりゃそうですよね…。
大人氣で、ファンの方がたくさんいらっしゃる、升さんの作品ですもの!
…と、たしかに点数は数少なくなっておりましたが、
かろうじて拝見できた作品の数々、ひとつひとつのバリエーションの豊富なこと!!
こちらは大津絵をヒントに作られたお皿とのこと。
大津絵とは、江戸時代に東海道の大津の宿で売られていたという、いわゆるお土産品。
大津という人氣の宿場町でのお土産物ゆえに、多くのお客さまの需要に応えるために、
仏画、風刺絵、美人画、鳥獣画、また伝説や物語を基にしたような絵柄などが多く描かれたといいます。
とにかくたくさん作り、たくさん売りさばく必要があったため、
走り書きのような筆致が特徴。
ささっと一気に描き上げるため、升さんが製作される際は、
勢いと思い切りが必要だったとのこと。
なので、氣持ちが乗らないと描けない作品でいらしたそうです。
たしかに、一氣に書き上げるということは、失敗が許されない感じがありますよね。
これとか、私好きだなぁ…。升さんの描かれる動物、私だいすきです。
そしてこちらはそれとは真逆。
細かい細かいタッチで、精密に描かれております。
私のお写真じゃわかりづらいですが、ベールの中にも細かい細かい模様が描かれております。
こちらを描かれるときは、先ほどの大津絵のような勢いや思いきりは必要なく、
落ち着いて、ゆったりとした気分の時の製作に向いていらしたよう。
こちらはHAPPYな印象のお皿。
幸せがにじみででくるような、みていて自然と笑みがこぼれてしまうようなお皿。
こちらは「ヘタウマのよさ」というか、そういうおおらかなデザインにされたかったとのこと。
色も明るく、HAPPYしか感じない、幸せ全開のうつわです☆
そして、私が探し求めていたお皿にも遭遇!
桃居さんでお持ち帰りさせていただいたお皿のお仲間☆
今回も出会えたらいいなと思っていたのです。
上が年末に桃居さん求めたお皿、下が今回お持ち帰りさせていただいたお皿。
これでやっと2つになりました☆
年に2回の個展、これでちょっとづつちょっとづつ、お仲間が増えてゆく感じがとても嬉しいです。
次回は年末の桃居さんでどんな作品にであえるかしら?
わたしにとっては「年越の祓」(?)でもあり、
自分へのクリスマスプレゼントでもあったりして♪