金木犀が咲き始めました。
台風が去り風も静まった明石トーカロ球場で、近畿大会出場を懸けて準決勝が行われました。
10月というのに今日も夏を感じる暑さの中で熱戦2試合を観戦しました。
金木犀の香りが漂うとやっぱり秋だなぁ~と、ホッと秋を感じる夕暮れでした。
緊迫と緊張
空気感の違う準決勝2試合でした。
第1試合は報徳学園と神戸国際大附属との対戦。
兵庫の高校野球ファンにとって、この2チームが相見える対戦はやはり注目度が高いですね。
第2試合も注目する好投手 藤本投手擁する社と、地元明石商業との対戦とあって、
今日は今大会一番の観客の多さだろうな~と思い、試合開始2時間前に到着しましたが
球場内の駐車場はかなりの混み具合。
近畿大会出場が懸かり、選抜甲子園へもっと大きく前進する大一番
スタンドも決勝に勝るほどの満員の観客でした。
第1試合 報徳学園と神戸国際大附属との対戦は、
先攻の報徳学園が初回、先頭西井捕手のヒットにWPが2つ重なり1ヒットで先制。
神戸国際大附属としては嫌な流れの立ち上がりとなりましたが、
その裏、同じく先頭松浦選手がセンターオーバーの3ベースヒットで空気は一変。
4番柴野選手の同点打、6番柴田選手の逆転打で流れを取ったか・・・と思われましたが
しかし報徳学園も負けてない。
2回の攻撃にも、6番岸野選手がヒットで先頭が出塁すると、犠打と進塁打で2死3塁
報徳学園エース9番林投手が初球をピッチャー前に転がし、これがタイムリー内野安打となりすぐ様同点に。
序盤から、さすがこの2チーム!と思う緊迫の展開でした。
ここからは守り合い。
2回、同点となった打球は鍵投手に強襲し、手に当たったか・・・
松本投手(11)へバトンが渡ります。
鍵投手の手、大事ないといいですが・・・。
緊急登板となった松本投手は一球一球に緊張感溢れていて、観ているこちらにも気持ちが伝わる粘投。
昨日の準々決勝完封から連投の林投手も踏ん張り、大きなピンチをも堅守で乗り越えた報徳学園。
2回以降、互いに勝ち越しならず終盤戦1得点勝負となりました。
8回 報徳学園は、先頭3番赤崎選手のレフトオーバー2ベースヒットをきっかけにし
6番岸野選手のセンターオーバー3ベースヒットの一打で逆転し試合が再び動きます。
逆転を許した神戸国際大附属は、松本投手より小松投手(3)へさらに継投。
小松投手へバトンを渡すこととなりましたが、松本投手の好リリーフが勝機をもたらしたのでは・・・と感じる頑張りでした。
小松投手は2死満塁の緊張の場面での継投となりました。
立ち上がり一球目・・・WP
報徳学園は1得点を追加。
小松投手にとっては辛い一球になってしまいましたが仲間がそれを助けました。
2得点を追う神戸国大附属9回裏の攻撃
一塁ランナーコーチ(15)選手から先頭の6番柴田選手へ「先頭!先頭!」と
先頭が何とかして出塁するよう大きな声が掛りました。
柴田選手はそれに応え初球をレフト前へヒット!
7番小松投手死球、代打鈴木選手が進塁打
小松投手へは頭への死球であったので心配ですが大事なかったでしょうか。
2死2、3塁・・・
この大チャンスに2安打を放っている1番松浦選手がライト前へ2点タイムリー!
土壇場の同点打に国際球児たちの甲子園へ懸ける気持ちと、ライバル対決への意地を感じました。
延長もよぎる展開、しかし国際球児は本当凄いね!
続くは8回よりセンターの守備に入った2番西尾選手(7)の初打席
打球はレフトへ飛びサヨナラ2ベースヒット!!
西尾選手ナイスバッティングでしたー!
西尾選手の勲章一打で神戸国大附属が決勝へ進出。
近畿大会出場を決めた一戦でした。
球児より全力で反り返るトランペット掘さんの全力校歌 素敵でした♪
試合前、スタンドに掘さんのお姿を見つけるとそれだけでワクワク嬉しい。
今日は掘さんのトランペット独奏が3回も流れたスペシャルすぎる一戦でした。
国際の劇的サヨナラ勝利に騒然とするスタンドでしたが、
あちらこちらで 「いい試合だったなぁ~、さすが報徳と国際の試合やな~」と
私の心内を代弁する声が多く聞かれました。
序盤の点の取り合いに互いの意地を感じ、中盤の守り合い。
そして終盤の力と力のぶつかり合い、そして国際の底力!
ナイスゲームでした。
今日は一塁側に報徳学園が入り、先日国体で高校野球を締めくくった3年生が
お揃いのチームTシャツをちゃんと着用し、後輩たちの応援に来ていました。
その中には、プロ志願をした小園選手も笑顔で応援していました。
小園選手の夢の扉が開くことを楽しみにしています。
3年生選手のみなさん 高校野球お疲れさまでした。
報徳学園は惜しくも決勝進出となりませんでしたが、三位決定戦で近畿大会出場を掴んで
選抜への道を繋げて欲しいなと欲しいなと思います。
第2試合 明石商業と社との対戦は・・・
サヨナラの第1試合の賑やかしさに空気一変
静けさの中で緊張を感じる試合の立ち上がりでした。
私の注目、昨日の準々決勝 市立尼崎戦で完投した藤本投手が今日も先発連投。
明石商業は育英戦でリリーフした宮口投手(12)が先発。
注目の明石商業 中森投手は、狭間監督さんの絶妙なタイミングで後々登場することになります。
先制は社の初回でした。
2番辻選手のセンター前ヒット、犠打、死球で2死1、2塁としたところで
5番田中選手が左中間へ2点タイムリーで先制。
昨日の準々決勝の勢いで先手を取った社でしたが、明石商業はやはり強い!
社の先制に火が着いたかのように、ここから一気に明石商業が試合の流れを掴んで突き進んでいきます。
2回には、死球、犠打で2死2塁を作り、8番岡田選手のセンターオーバータイムリーで1得点を還します。
さらに9番宮口投手が左中間へ同点タイムリー。
1番来田選手の内野安打と送球ミスが重なり2死2、3塁となり、
2番水上捕手がレフト前へ逆転タイムリーを放ちました。
3回には、6番水田選手のライト前ヒットと2つ四死球が重なり1死満塁
8番岡田選手の内野安打で1得点を追加すると、
9番宮口選手の打席にはWPでもう1得点を取り5-2
4回には、先頭2番水上捕手が今度はチャンスメイクしライト前ヒット
犠打に送球ミスが重なり無死2、3塁とチャンスに4番安藤選手が
レフトを超える2点タイムリー!さすが4番の一打でした。
この安藤選手のタイムリーで、社は藤本投手から古西投手(10)へ継投となりました。
連投の疲れもあったのかな・・・と、少し残念な気持ちもありましたが、
この後、ファーストの守備についた藤本投手は、古西投手へ誰よりもよく掛け
とても前向きに勝利を目指して頑張りました。
継投した古西投手はフィールディングも良く、仲間の守備にも大きく支えられながら
9回までを1安打無失点に好リリーフを魅せてくれました。
明石商業は社の2得点先制後、3回にヒット、死球、盗塁、WP、死球と嫌な流れの展開に、
狭間監督さんはエース中森投手を投入されました。
中森投手はここから圧巻のピッチングで、3回2死1、3塁での継投に1つ目の三振で流れを切り、
4回から9回まで11K、合計12個の三振を積み重ねました。
特に5回には三者連続、6回の先頭まで4者連続三振には3つの見逃しがあり、
6回以降全ての回で2死から三振で締めスタンドも沸きました。
9回 社は先頭に藤本投手が四球を選び、気合の雄叫びを上げながら出塁。
4番門脇選手が藤本投手の気持ちに応え、初球をライトへ運び続きましたが
三振、ショートゴロ 二塁フォースアウト、三振で試合を締め
明石商業が秋2年連続決勝へ進出した対戦でした。
決勝は神戸国際大附属と明石商業との対戦となりました。
決勝進出、近畿大会出場 おめでとう!
秋の兵庫頂点を目指し、決勝を頑張って下さい
報徳学園と社は残る近畿大会出場1枠を懸けて第三位決定戦を戦います。
両校の選手のみなさん 頑張って下さい
今日は明石商業OBの和田くんが挨拶に来てくれ、近況などなど~久しぶりに話すことができました。
後輩たちの活躍に、身体じゃなく目を細める和田くん(笑)
本当、律儀ないい青年です。
明石商業の夏は、2015年から4年連続決勝進出にして今夏甲子園出場を果たすことができましたが、
和田くんたちの代の選手たちがその始まりでした。
その道を繋いだヒーローとなった洲本戦は今でも忘れられない一戦です。
いつも明石商業の試合、後輩たちの活躍を観ると、やはり私は和田くんたちを思い出します。
また来週の決勝で会えたらいいな~と思います。ダブンアエル笑
そして~今日はもうひとつ嬉しいことがありました♪
今夏で高校野球を卒業した須磨翔風の荒川捕手が試合後、挨拶に来てくれました。
亮太とは夏の5回戦で会ったのが最後となりましたが、ついこの前なのに少し痩せた?感じがしました。
変わらない穏やかな笑顔で声を掛けてくれ、進路についても話すことができました。
4年後、プロの道を開けられるよう、怪我には気をつけて大学野球でも頑張って欲しいなと思います。
亮太の野球道が、これからも素晴らしい道であるよう願います。
素晴らしい準決勝2試合と嬉しい再会もあり、とても良い一日になりました。
4チームの選手のみなさん ありがとう。
2018年 秋季兵庫県大会準決勝 対戦結果
報徳学園 4-5 神戸国際大附属
明石商業 7-2 社
10月13日 【明石トーカロ球場】
10:00~ 第三位決定戦 報徳学園ー社
12:30~ 決勝 神戸国際大附属ー明石商業