2015年の夏を最後に、半世紀に渡り横浜高校野球部での指導からご勇退された
渡辺 元智 元監督さんの著書『人生の勝利者たれ』を拝読させて戴きました。
渡辺監督さんがご勇退後に書かれた著書で、今年3月に創刊された一冊です。
渡辺監督さんの著書は、「もっと自分を好きになれ」「高校野球ってなんだろう」「わが人生」(コラム)など
読書カテゴリーでもご紹介していますが好んで読ませて戴いています。
迷ったり悩んだりしている時に、不思議と渡辺監督さんの言葉に出会います。
渡辺監督さんの言葉は、その時々、迷ったり悩んだりしていることへ一歩立ち止まって考えれたり、
子育てにも於いても、ふと気付かせて戴くヒントであったり、私にとって心に残る重き言葉がたくさん詰まっています。
この『人生の勝利者たれ』も、読むべき時に出会えた一冊となりました。
あとがきにも記されておられる 「言葉の魅力」 「言葉の魔力」
言葉とは本当に不思議な道具で、何気ない一言が人を傷つけてしまったり、
言葉を発する者、受ける者、その時の心の持ちようで感じ方や捉え方が違った形となって、
時にはその一言が人を惹きつけたり、永遠に離してしまったり・・・
『言葉』って、怖くも、優しくもあり、人と人との繋がりには無くてはならないものですが
発するタイミングや、伝え方、自分の心の持ちようで右にも左にも、上にも下にもなってしまう不思議な道具です。
『人生の勝利者たれ』 では、渡辺監督さんの野球道で出逢われた恩師であったり、選手であったり、
関わってこられた方々からの『言葉』を、渡辺監督さんの生き方や、野球指導の軸とし
数々の選手や野球、人と関わって来られた体験や感じたことなどが書き記されていました。
それぞれの言葉に、球児へ・・・全ての人へ・・・と、その言葉の意味や、渡辺監督さんからのメッセージが入っており、
一言ひとことが今 自分が置かれた状況への解決というか、前へ進むヒントを戴いたように思います。
もし・・・今、人との付き合いに疲れたり、野球に対して迷ったりしている選手がいたなら
渡辺監督さんの言葉を、一歩立ち止まって心に吸収して戴けたらなと思います。
きっと、今までと違う視点で物事や人が見れたり、前へ進む勇気や元気がもらえると思います。
2015年 夏 渡辺監督さんの横浜高校野球部での最後のお姿
『言葉』の他にも、横浜高校野球部や神奈川の高校野球の歴史にも触れることができ、
特に、誰もが知る松阪大輔投手を擁した1997年からの44連勝記録を表にして見ると、
偉業という言葉では表せない歴史と重みと、選手たちの凄さを改めて感じることもできました。
奇跡の44連勝と言われた連勝記録
80年代、90年代、2000年代・・・と、時代の移り変わりで、野球そのものが変わりつつある、変わってきたと、
今年に入り徳島池田高校 蔦 文也 元監督さんの映画『蔦監督 高校野球を変えた男の真実』を観る旅
徳島県プチ旅~池田高校 蔦監督さんの野球道を尋ねて~ で、感想を書きましたが、
蔦監督さんも渡辺監督さんも、そして私の尊敬する日大三高 小倉監督さんも同じように
時代の変化、人、選手の気質の変化に、信念は持ちつつ、変化に自分自身も対応する(変わる)ことが
人や選手と上手く共存していける方法だと仰います。
最近、私は人との関わりの中での言葉が生んでしまった壁に悩む日々なのですが、
渡辺監督さんの言葉に、まず自分が変わってみよう、考え方の方向を転換してみようと思えました。
そして、考え方や捉え方は人それぞれ違って当たり前、、まず人の言葉を曲げず素直な気持ちで聞いてみること・・・
そうすると、こんな考え方もあるんだ、じゃぁこうしてみようと見えなかったものが見えてくるかもしれない・・・
そんなふうに思うことができ気持ちが少し楽になりました。
実は、この渡辺監督さんの本は随分前に購入していたのですが、春からバタバタ続きで
読もう読もうと思いながらも、そっと置いたままでした。
今朝、ふと読もうと思って熟読させて戴きました。
もっと早く渡辺監督さんの言葉と出会えていたなら、その状況が打開できていたかもしれないなと思いました。
でも、今のタイミングだったからこそ見えたものがあったのかも・・・と、そんなふうにも思います。
・・・が、これから本は購入したらすぐ読もう!と決意した私でありました
『人生の勝利者たれ』
自分の行動、言動で如何ようにも変わる人生、『言葉』の重み、
勉強になった一冊、渡辺監督さんの言葉との出会いでありました。
人生の勝利者たれ | |
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横浜高校野球部 渡辺 元智 元監督 | |
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