白球回想 夏の兵庫大会史
兵庫球児100年のあしあと 31
1984年 滝川第二に夢託すこととなった(旧)滝川の最後の栄冠となった第62回大会。
100回目の夏、決勝で兄弟校対決が見られること、
復活後初の甲子園出場を多くの大先輩たちが楽しみにしておられるだろう。
第62回大会(1980年)
~「滝川」最後の優勝~
甲子園で力投する滝川の石本貴昭投手
県高校野球界をリードしてきた滝川と報徳が夏の決勝で顔を合わせるのは、
1980(昭和55)年の第62回大会が初めて。
同年の選抜大会ベスト16の滝川が4-2で逆転勝ちし、春夏連続の甲子園出場を決めた。
10年ぶり7度目の栄冠。
「滝川」としての優勝は、これが最後となる。
左腕エース石本貴昭が進撃の立役者となった。
東洋大姫路と対戦した正念場の準決勝は11奪三振、1失点の快投。
ドラフト1位で近鉄に入り、5年目の85年、19勝(3敗)7セーブをマークして堂々の勝率1位に輝いた。
石川と滝川で同級生だった将棋の谷川浩司九段は同校野球部史に
「昭和55年センバツの鳴門戦で石本君が突然制球を乱し、
三塁側アルプス席の私達は立ち上がって肩を組み
『石本頑張れ』と精いっぱい応援した」と寄稿している。
神戸新聞 吉岡猛逸氏
兵庫球児100年のあしあと 1~20
第1回~第40回大会(1915~1958年)
兵庫球児100年のあしあと 21~30
第41回~第61回大会(1959~1979)
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