白球回想 夏の兵庫大会史
兵庫球児100年のあしあと 47
第85回大会決勝の再戦、東洋大姫路が3年越しの積る想いを果たす
神港学園との決勝での顔合わせに、強い気持ちを感じる9回の同点打、サヨナラ打。
5年ぶりに東洋大姫路が甲子園へ帰ってきた。
第89回大会には、そろそろ私も選手の顔や名前が分かる年代に。
今では、もう数年早く高校野球の魅力に気が付いていたらなぁ~なんて思う
現在プロ、メジャーで最前線で活躍しておられる選手たちの黄金期だ。
第88回大会(2006年)
~東洋大姫路、起死回生V~
第88回大会決勝、劇的な逆転サヨナラ勝ちを決める東洋大姫路
「夏の東洋」が劇的に雪辱を果たした。
2006(平成18)年の第88回大会決勝は東洋大姫路が神港学園に九回逆転サヨナラ勝ち。
03年の決勝で延長の末、神港学園に屈した名門が11度目の歓喜に浸った。
47年ぶりの4強入りで話題を集めた加古川東を準決勝で退け、決勝に進んだ神港学園は選抜大会8強の実力校。
東洋大姫路は四回に3点差を追いつかれ、六回に勝ち越しを許す展開だったが、
九回、3番林崎遼が起死回生の同点打。
さらに5番柏原大輝がサヨナラ打を打ち、5-4で逆転劇を完結させた。
夏の甲子園でも躍進を遂げ、20年ぶりに準々決勝進出。
田中将大(現ヤンキース)を擁した駒大苫小牧(南北海道)と激闘を演じ、聖地を沸かせた。
エース乾真大は東洋大を経て日本ハム入り。
主砲林崎も同大学から西武に入団した。
第89回大会(2007年)
~王者・報徳、近田がけん引~
第89回大会決勝、マウンドで笑顔を見せる報徳の近田玲王投手(中央)
2002年の選抜大会優勝以降、兵庫高校球界の中心に君臨し続けた王者・報徳。
07(平成19)年の第89回大会も初優勝を狙った神戸国際大付の挑戦を退け、
県内単独トップとなる12度目の栄冠に輝いた。
02年の大谷智久(現ロッテ)、04年の片山博視(元楽天)ら、絶対的なエースの存在が報徳の特徴。
07年は2年生左腕、近田玲王(元ソフトバンク)がチームの象徴だった。
1年生の春に公式戦デビューし、秋の近畿大会では大阪桐蔭のスラッガー田中翔(現日ハム)に
真っ向勝負を挑み、一躍注目を集めた。
第89回兵庫大会決勝は一回に3点を奪われたが、粘りを発揮。
141球で完投し、春夏連続の甲子園出場に貢献した。
翌年の夏も優勝に導き、全国選手県でベスト8に進撃した。
神戸新聞 松本大輔氏
兵庫球児100年のあしあと 1~20
第1回~第40回大会(1915~1958年)
兵庫球児100年のあしあと 21~30
第41回~第61回大会(1959~1979年)
兵庫球児100年のあしあと 31~40
第62回~第77回大会(1980~1995年)
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第81回大会(1999年)
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第86回大会(2004年)
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