隊長が、観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第547回は、『ガイアの夜明け 「2023年1~4月放送ピックアップ」』をお送りします。
『日経スペシャル ガイアの夜明け 時代を生きろ!闘い続ける人たち』 (通称:ガイアの夜明け) は、「テレビ東京系列」で毎週金曜日の22:00~22:54に、「BSテレ東」では毎週火曜日の22:00~22:55に、放送されている経済ドキュメンタリー番組です。
放送開始が、2002年4月なので、21年以上続いていることになります。経済ドキュメンタリー番組では、異例の長寿番組ですね。
「ガイア」のもともとの意味は、ギリシャ神話に登場する「大地の女神」のことでした。後に、ノーベル賞作家のウィリアム・ゴールディングが「地球」を「GAIA」と呼んだことから、「ガイア=地球」という解釈が定着しています。
「日経スペシャル」の“冠”が付く、テレビ東京系列で放送されている日本経済新聞社がスポンサーの経済ドキュメンタリー番組は、他に;
『日経スペシャル カンブリア宮殿 ~村上龍の経済トークライブ~』 と、
『日経スペシャル 未来世紀ジパング ~沸騰現場の経済学~』 が有りますが、それぞれ特色が異なります。
『ガイアの夜明け』では、「案内人」と呼ばれる進行役が画面に登場し、内容を要所要所で説明する形式を取っています。
初代の案内人は俳優の役所広司、2010年1月からは、俳優の江口洋介。2020年1月からは、女優の松下奈緒が三代目の案内人を務めています。
ナレーターも、初代は、故・蟹江敬三。蟹江の死後は、遠藤憲一、高橋克実、寺脇康文、古谷一行、長塚京三、松重豊、益岡徹、などが交代でナレーションを担当しました。2020年1月からは、俳優の眞島秀和(ましま ひでかず)が、正式なナレーターとなっています。
経済番組では、進行役を経済アナリスト、ナレーションをアナウンサーが務めることが多いのですが、この番組では、云わば “経済の素人” の俳優さんが進行役とナレーションを担当しているのは、ユニークですね。
“素人” にも分かり易い経済番組というコンセプトなんでしょう。
オープニングテーマ曲は、松下奈緒 作曲の「光~ray of light~」。エンディングテーマ曲が、小田和正 作曲「ナカマ」と、音楽も素敵です。
毎週観ている番組ではなく、タイトルを見て、面白そうな内容と思われる時にだけ、観賞しています。
今回は、今年の1月~4月に放送された中から、3放送回の感想を述べてみます。
1月6日に放送された第1046回のタイトルは、「回転寿司サバイバル! ~脱100円と新たな挑戦~」でした。
この日の放送では、仕入れ値の上昇の中、回転寿司の新たな挑戦に、密着しました。
放送では、冒頭、くら寿司が愛媛県で、“幻の高級魚”と呼ばれる「スマガツオ」の養殖に乗り出したことを、レポートします。
次に、埼玉県を本拠地に全国展開するがってん寿司のスゴ腕店長の姿と、対極的な昇格したばかりで苦闘する店長の様子が放送されました。
隊長は、以前より回転寿司店を訪れる頻度が減り、年に二度ほどです。以前は、安さ第一で、“100円寿司” に行っていましたが、今は値段が高くても、良いネタを使用している店しか行かなくなりました。
この日の放送を観て、隊長の選択は間違っていなかったと、確信しました。
1月20日に放送された第1048回のタイトルは、「老舗の意地...百貨店復活! ~三越伊勢丹の舞台裏~」。
番組では、「冬の時代」を迎えている百貨店業界。その中で、業界を牽引している「三越伊勢丹」の、新たな動きに密着しました。
最初は、百貨店の「華」といえる物産展。なかでも、一回の開催で数億円を稼ぎ出すこともある「北海道展」に注目しました。
隊長が、行くことが多い、「日本橋三越本店」 の担当バイヤーが、雪が舞う北海道を奔走する様子が、流れました。
二番目の話題は、「伊勢丹新宿店」の電話交換手。電話交換業務は、かつて、効率化、省力化を進めるため、オートメーション化が検討されたそうですが、外部の会社が検討を行った結果、「オートメーション化はできない」との結論になったそうです。
隊長も、大手百貨店に電話をすると、先ず電話が繋がるのが、電話交換手で、そのきめ細かな対応に、関心することが多いです。放送でのベテラン交換手への密着取材で、サービスの質を維持するための努力に感心しました。
3月24日の第1057回のタイトルは、「中国大変貌!巨龍はどこへ・・・」 。
“ガイア20周年企画第12弾” として放送された内容は、番組が放送当初から追いかけ続けてきた中国の特集でした。
最初は、大手家具チェーンのニトリが、コロナ禍でも中国での新規出店を加速、更なる拡大路線を打ち出している様子をリポート。江蘇省のパナソニックの名が付いた住宅地「雅達・松下社区」では、家電や住宅設備の全てがパナソニック製で、中国でも迫り来る高齢化社会に対応している姿には、ここまで進んでいるのかと驚きました。
最後は、2002年に番組が出会った一人の貧しい “農民工” だった少女が、結婚し、マンションを購入して豊かになる姿を追っかけていました。しかし、放送では「縮まるどころか、拡大する都市と地方の格差。中国20年の変わらない現状がそこにあった。」と結んでいました。
ところが、この結語に、隊長は異論を唱えます。隊長が、中国上海に赴任したのは、2003年の12月。その頃は、都市の中での格差と都市の地方の格差を、実感していました。日本に帰任以後も、コロナ禍前までは、毎年、中国の都市と地方を訪れていましたが、格差はありますが、貧しい地方も、それなりに、この20年間、豊かになってきていると感じています。
『ガイアの夜明け』次回、第1064回 「それでも値上げしません! ~決断の舞台裏に密着~」は、テレビ東京系列では、5月19日(金)午後10時からの放送予定です。
尚、「隊長のブログ」では、『ガイアの夜明け』を、これで15放送回分を取り上げたことになります。詳細は、こちらの一覧をご参照下さい 。
==「テレビ番組」 バックナンバー ==
https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/17de26ad35859fd865f52645aba1b27d
Vol.1~535 省略。
Vol.536 2023/3/25 『2023年冬の連ドラ総括』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/962d3525d749d8fd263bb2d87e072cbe
Vol.537 2023/4/2 『アナザースカイ -2023年3月放送ピックアップ-』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/49359eddbfd8c4be9d34111352b314df
Vol.538 2023/4/5 『中国ドラマ「家族の名において」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f59411796305a018ccbaaea0d4d1eb17
Vol.539 2023/4/14 『~⽇本全国~桂宮治の街ノミネート「あんがとない!福島めぐり旅スペシャル」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f1ebf7590a7011c81c56ae03c41963b1
Vol.540 2023/4/19 『アナザーストーリーズ「高倉健と幸福の黄色いハンカチ」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/3e1985825709aacae7aa45119605f341
Vol.541 2023/4/24 『今春もやってます「にっぽん縦断 こころ旅」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f0edc29ec3f23fc2f43c94d86e1f73ec
Vol.542 2023/4/29 『ドラマ「だが、情熱はある」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/85946ba6cd4e338230589a6d53ce5b0e
Vol.543 2023/5/2 『ドラマ「それってパクリじゃないですか?」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d4af66d1eb0859f100fd16ee2c3020fd
Vol.544 2023/5/6 『ドラマ 「わたしのお嫁くん」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9643fa22ab13b4bee08fba5d9a456017
Vol.545 2023/5/9 『合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ef73a68b05a519bcb68b8cc5767b4d5c
Vol.546 2023/5/12 『ドラマ「ラストマン-全盲の捜査官-」』https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f69268a6202f7fb4898057eeb1df1c2f