隊長が、観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第548回は、『朝ドラ 「らんまん」』をお送りします。
『らんまん』は、4月3日(月)から始まった、NHKの2023年度前期「連続テレビ小説」 (通称:朝ドラ)です。
“朝ドラ” は、NHKで1961年から始まった、テレビ ドラマシリーズ。第1作の『娘と私』から、最新作『らんまん』まで、108作品が放送されています。
「隊長のブログ」では、“朝ドラ” を、これで31作品を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい 。
現在の本放送は、NHK総合テレビ、BSプレミアム、BS4Kにて、毎週月曜日~金曜日に放送されています。隊長は、ロケシーンが美しく映る BS4Kの午前7時30分~7時45分の放送を観ています。
その前後は、午前7時15分~7時29分に、朝ドラ 『あまちゃん』 の再放送を、
午前7時46分~7時59分は、『にっぽん縦断 こころ旅「2023年春の旅」』 を観ています。
朝ドラには、二パターンが有ります。一つ目は、実在した人物をモデルに、その一生を描いた物語。二つ目は、原作もモデルもない、完全オリジナル作品です。
第104作の 『おかえりモネ』 から、前作 『舞いあがれ!』 まで、四作連続でオリジナルドラマが放送されていました。
しかし、本作は、浪花千栄子さんをモデルにした 『おちょやん』 以来、五作目ぶりの実在した人物をモデルにした “朝ドラ” です。
『らんまん』のモデルは、高知県出身で日本植物学の父といわれる植物学者・牧野富太郎氏。
本作は、幕末から明治、そして激動の大正・昭和へ。そんな混乱の時代の渦中で、愛する植物のために一途に情熱的に突き進んだ主人公・槙野万太郎(神木隆之介)と、その妻・寿恵子(浜辺美波)の波乱万丈な生涯を描きます。
作:長田育恵(おさだ いくえ)。
長田育恵さん脚本のドラマは、『旅屋お帰り』 を、取り上げています。
共演者:志尊淳、佐久間由衣、中村里帆、松坂慶子、広末涼子 、笠松将、寺脇康文、島崎和歌子、ほか。
語りは、宮﨑あおい。
主題歌: あいみょん 「愛の花」。
第7週までのあらすじ:土佐の酒蔵・峰屋の跡取りとして生まれた万太郎(森優理斗:子役)は、草花が大好きな男の子です。生まれつき病弱ですぐに熱を出して倒れてしまいます。「万太郎はいっそ生まれてこなければよかった」という親戚の心ない言葉に深く傷ついた万太郎は、病床の母ヒサ(広末涼子)の制止を振りきって家を飛び出してしまいます。そして、行き着いた裏山の神社で自らを「天狗(てんぐ)」と名乗る謎の武者(ディーン・フジオカ)との不思議な出会いを果たします。
18歳になった万太郎(神木隆之介)ですが、相変わらず植物の研究に没頭する日々を送っていました。一方、姉の綾(佐久間由衣)も禁じられた酒造りへの夢を諦められずにいました。そんな折、東京で開催される博覧会に峰屋の酒を出品することが決まり、万太郎は竹雄(志尊淳)を伴って初めて上京することに。訪れた上野の博覧会場で菓子屋の娘・寿恵子(浜辺美波)との運命の出会いを果たします。また憧れの植物学者、野田(田辺誠一)や里中(いとうせいこう)との出会いから大きな刺激を受けます。万太郎がますます植物学に引かれていく一方、竹雄は万太郎の心が峰屋から離れることに不安を感じます。
そして、ついに万太郎は峰屋の面々に、春になったら東京へ行き、植物学の道へ進むこと、そして峰屋は綾に任せることを伝えます。
上京した万太郎は、東京大学植物学教室の門を叩き、教授の田邊(要潤)や助教授の徳永(田中哲司)らと運命の出会いを果たします。田邊から、大学への出入りを許され、竹雄も仕事が決まり、二人は一安心。翌朝、万太郎は菓子を買うため寿恵子の店に立ち寄ります。。。
第7週までの感想:最初に書いた様に、『らんまん』は、“朝ドラ” 二パターンの内、実在した人物をモデルに、その一生を描いた物語です。隊長の持論は、単発ドラマ・連続ドラマは、原作のないオリジナル脚本の方が、面白くなる可能性が高いですが、朝ドラだけは、オリジナル作品が失敗作となる割合が高いと思っています。
その理由は、朝ドラは半年間という長丁場なので、実在したモデルがあると、ブレずに脚本を書けるからです。一方のオリジナル脚本の朝ドラは、ストーリーを途中で軌道修正することが多く、主人公の人物像が、中途半端に見えてしまうからです。
その例として、前作の 『舞いあがれ!』 が、挙げられます。さらに、『舞いあがれ!』は、複数の脚本家がかかわったことで、迷走してしまったかも知れません。
かっては “新人女優の「登竜門(とうりゅうもん)」” と呼ばれていた朝ドラのヒロイン役ですが、2015年度前期『まれ』の 土屋太鳳 から始まり、前作の 福原遥 まで、15作実績のある女優さんが起用されていました。
今回は、女性が主人公のドラマではなく、2020年度前期 『エール』 の 窪田正孝以来、六作ぶりの男性主人公ですが、主役の神木隆之介さんは、最近の朝ドラヒロイン同様、子役からの実績のある俳優です。
演技力は、確かなのですが、髪型も明治初期にも関わらず、現代劇のままで、どこか既視感があります。
子役と言えば、第2週目10話のエンディングに神木隆之介さんが登場するまでに、万太郎役を務めた森優理斗君、小林優仁君。綾役の太田結乃さん、高橋真彩さん。良かったです。特に、母のヒサが病死するシーンでの、子役二人の演技には、思わず涙が頬を伝ってしまいました。
他のキャストでは、第2,3話に登場した、天狗=坂本龍馬 (?) 役のディーン・フジオカさんが、圧倒的な存在感を示していました。2023年1月期ドラマ 『星降る夜に』 でのドジすぎる新米医師とは、真逆のワイルドで凛々しい姿がカッコ良かったです。
もう一人は、竹雄役の志尊淳さん。今では、死語と化した “奉公先への忠義” を全うする武雄の姿が、印象的です。
『ちむどんどん』 、『舞いあがれ!』と続いた、ドラマの舞台となった土地の出身俳優を多くキャスティングする傾向が、今回もみられました。
高知編で登場した高知出身者は、 広末涼子、中村里帆、島崎和歌子、など。
尚、『らんまん』 第8週「シロツメクサ」36話は、明日・5月22日(月)の放送予定です。
2023/10/1 追記:『らんまん』は、9月25日(月)~9月29日(金)の最終週に、「スエコザサ」の副題で放送されました。
ストーリー以上に注目されたのが、サプライズで登場した出演者たちです。
先ずは、本作の語り部の宮崎あおいさんが、万太郎の死後に遺品整理の仕事と聞き、槙野家を訪れた藤平紀子役で登場。
次に、万太郎の祖母役でドラマ前半に出演していた松坂慶子さんが、なんと娘・千鶴の二役で再登場。
そして、最後は、かつて万太郎が植物採集の会で出会った理科教師役としてムロツヨシさんが、出演しました。
==「テレビ番組」 バックナンバー ==
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Vol.1~535 省略。
Vol.536 2023/3/25 『2023年冬の連ドラ総括』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/962d3525d749d8fd263bb2d87e072cbe
Vol.537 2023/4/2 『アナザースカイ -2023年3月放送ピックアップ-』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/49359eddbfd8c4be9d34111352b314df
Vol.538 2023/4/5 『中国ドラマ「家族の名において」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f59411796305a018ccbaaea0d4d1eb17
Vol.539 2023/4/14 『~⽇本全国~桂宮治の街ノミネート「あんがとない!福島めぐり旅スペシャル」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f1ebf7590a7011c81c56ae03c41963b1
Vol.540 2023/4/19 『アナザーストーリーズ「高倉健と幸福の黄色いハンカチ」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/3e1985825709aacae7aa45119605f341
Vol.541 2023/4/24 『今春もやってます「にっぽん縦断 こころ旅」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f0edc29ec3f23fc2f43c94d86e1f73ec
Vol.542 2023/4/29 『ドラマ「だが、情熱はある」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/85946ba6cd4e338230589a6d53ce5b0e
Vol.543 2023/5/2 『ドラマ「それってパクリじゃないですか?」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d4af66d1eb0859f100fd16ee2c3020fd
Vol.544 2023/5/6 『ドラマ 「わたしのお嫁くん」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9643fa22ab13b4bee08fba5d9a456017
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Vol.546 2023/5/12 『ドラマ「ラストマン-全盲の捜査官-」』https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f69268a6202f7fb4898057eeb1df1c2f
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