隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

テレビ Vol.606 『ドラマ 「続・夢千代日記」』

2024年08月25日 | テレビ番組

隊長が、観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第606回は、『ドラマ 「続・夢千代日記』をお送りします。

 

 


昭和57年(1982)1月11日から2月14日にかけて、NHK総合テレビの「ドラマ人間模様」枠で放送された『続・夢千代日記』(全五話)が、2024年4月5日から5月3日までの毎週金曜日に、同局 BS4Kにて、再放送されました。


本作は、病を背負いながらも、ひたむきに生きる、山陰の小さな温泉の芸者置き屋のおかみ・夢千代の物語「夢千代日記」三部作の続編です。


原作・脚本:平成29年(12017)に、88歳で亡くなられた 早坂 暁(あきら)。


音楽は、武満 徹。


主役の夢千代を演じるのは、吉永小百合。


尚、「隊長のブログ」では、吉永小百合さんが出演する作品・番組を、これで16本を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい  。


共演者:秋吉久美子、樹木希林 、中条静夫、夏川静枝、長門勇、いしだあゆみ、檀ふみ、加藤治子、石坂浩二、緑魔子、あがた森魚、ほか。


語り: 吉永小百合

 

内容:広島で胎内被爆し、白血病で長くない命と知る夢千代は、神戸の病院から山陰の温泉町へ帰る列車の中で、ひとりの少女に出会いました。夢千代は一目で、少女が家出をしてきたとわかりました。


20年前の自分にそっくりなその少女と、温泉町の人々の人間模様を、山陰の冬景色とともに叙情豊かに描いた作品です。 

 

感想:終戦後、海軍兵学校から松山に帰郷の途中、原爆投下直後の広島の惨状を目撃している早坂暁が、吉永小百合と出会い、まさに彼女のために書いた三部作と言えるのでは、ないでしょうか。


原爆症で苦しむ夢千代の儚さを、当時37歳の吉永小百合の演技は、秀逸です。


題名の通り、吉永小百合演じる夢千代が日記を読むが如くに物語が展開していく演出も、良かったです。


他の登場人物も、“訳有り女と男”ばかり。出演者の皆さんの好演ぶりも光ります。


中でも、年増芸者・菊奴を演じた樹木希林の “悲しきコメディアンヌ” ぶりが、隊長は好きです。

 

 


吉永小百合と樹木希林は、このドラマでの共演がきっかけで仲良くなり、樹木希林が亡くなるまで親交が続いたそうです。

 

劇中で、ストリップ小屋やスナックで流れるBGMの挿入歌も、あがた森魚の「赤色エレジー」や、沢田研二の「TOKIO」など、当時のヒット曲でありながら、ドラマに相応しい選曲をした武満徹も、さすがだと思いました。

 

最後になりますが、初回放送から既に42年。早坂暁さん以外にも、多くのスタッフ・出演者が、鬼籍に入られています;


武満徹、樹木希林、中条静夫、夏川静枝、長門勇、加藤治子、など(敬称略)。


亡くなられた皆さんのご冥福をお祈りいたします。

 

 

==「テレビ番組」 バックナンバー 一覧 ==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/17de26ad35859fd865f52645aba1b27d

Vol.1~595 省略。

Vol.596  2024/4/30  『ドラマ「ソロ活女子のススメ4」』

Vol.597 2024/6/15   『朝ドラ「オードリー」』 

Vol.598  2024/6/30  『2024年春の連ドラ総括

Vol.599  2024/7/9    『大河ドラマ「独眼竜政宗」』 

Vol.600  2024/7/23   『ドラマ「笑うマトリョーシカ」

Vol.601  2024/8/2    『ドラマ「海のはじまり」』 

Vol.602  2024/8/8    『ドラマ「新宿野戦病院」

Vol.603  2024/8/13   『ドラマ「ギークス~警察署の変人たち~」

Vol.604  2024/8/19   『ドラマ「マル秘の密子さん」

Vol.605  2024/8/23   『「ものまね番組」 Part3

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「樹木希林 出演作品」 記事一覧

2024年08月25日 | 映画

2018年9月に75歳で亡くなられた、女優の 樹木 希林(きき・きりん)《本名:内田啓子》さん 。

 



 

東京府東京市神田区(現・東京都千代田区)出身で、生年月日は昭和18年(1943)1月15日。


昭和36年(1961)に、第一期生として、文学座付属演劇研究所に入ります。


当初は、「悠木千帆」名義で女優活動を行っていた樹木希林さん、昭和45年(1970)からTBS系列でレギュラー放送が始まった水曜劇場『時間ですよ』で「松の湯」の従業員・浜さん役により、お茶の間の人気者となります。

 

(左から:悠木千帆、西真澄、堺正章)

 

また、昭和49年(1974)から同系列で放送された『寺内貫太郎一家』では、31歳ながらお婆さん役を演じました。この二作品での、コミカルな演技は今でも語り草になっています。

 

昭和52年(1977)に、樹木希林に改名。昭和55年(1980)から始まった、フジカラーのCMなどに出演し、注目を集めます。

 

昭和57年(1982)1月11日から2月14日にかけて、NHK総合テレビの「ドラマ人間模様」枠で放送された『続・夢千代日記』では、主演の吉永小百合さんが経営する置屋の年増芸者・菊奴役の、“悲しいコメディアンヌ” ぶりが光りました。

 

 

吉永小百合さんと樹木希林さんは、このドラマでの共演がきっかけで仲良くなり、樹木希林さんが亡くなるまで親交が続いたそうです。


以後、数々の映画・ドラマで個性派女優として活躍をされました。

 

晩年には、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』、『わが母の記』の二作で、『日本アカデミー賞』最優秀主演女優賞。『歩いても 歩いても』で、『第51回 ブルーリボン賞』 助演女優賞など、数多くの映画賞を受賞しています。


私生活では、1973年にロック歌手の故・内田裕也さんと再婚。

 




娘は女優の内田也哉子、娘婿は俳優の本木雅弘、孫は女優の内田伽羅です。


そんな樹木希林さんが出演する作品を、「隊長のブログ」では、八本を紹介しています。


詳細は、下記の記事一覧をご参照下さい。



==「樹木希林 出演作品」 記事一覧 ==

1.  1982年1月~2月放送ドラマ『続・夢千代日記』

2.  1986年度前期朝ドラ 『はね駒 (こんま) 』

3.  2000年度大河ドラマ 『葵 徳川三代』

4.  2012年4月公開映画 『わが母の記』

5.  2015年5月公開映画  『あん』

6.   2015年6月公開映画  『海街diary』

7.  2018年6月公開映画  『万引き家族』

8.  2018年10月公開映画 『日日是好日』

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