隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

テレビ Vol.621 『ドラマ 「若草物語-恋する姉妹と恋せぬ私-」』

2024年11月23日 | テレビ番組

隊長が、観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第621回は、『ドラマ 「若草物語 -恋する姉妹と恋せぬ私-」』をお送りします。

 

 


民放各局の10月から始まった “秋の連続TVドラマ(連ドラ)”、今期も多くの作品が放送されています。その中で隊長が観始めたのは、五作品です。以前は、8本前後を観ていましたが、最近は事前の情報を元に、興味を惹くドラマだけに絞っています。


その “秋の連ドラ” を批評するコーナーの一作品目は、『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』、


二作品目が、『あのクズを殴ってやりたいんだ』  でした。


今日ご紹介する『若草物語 -恋する姉妹と恋せぬ私-』は、日本テレビ系列「日曜ドラマ」枠で、10月13日から放送開始されました。放送時間は、毎週日曜日の 22:30 ~ 23:25。


本作品は、「きまじめ長女、がむしゃら次女、おっとり三女、したたか四女。四者四様の幸せを追いかける、社会派シスターフッドコメディー」と、番組HPに掲載されています。


“シスターフッド”、隊長にとって初めて聞く言葉ですが、岩波女性学事典では「女性同士の連帯・親密な結びつきを示す概念」とのこと。勉強不足でした。


原案は、米国の女性作家:ルイーザ・メイ・オルコットが1868年に発表した自伝的小説『若草物語』。


この四人姉妹を描いた物語を原作・原案に、多くの映画・ドラマが制作されています。


「隊長のブログ」では、1964年公開の映画 『若草物語(日活)』  を、取り上げています。


脚本:松島瑠璃子。


主人公の脚本家志望の恋せぬ次女・町田涼(りょう)を演じるのは、堀田真由。


モラハラ彼氏との結婚を望む長女・恵役は、仁村紗和。ワケあり沼オトコにハマる四女・芽(めい)を演じるのが、畑芽育。姉妹に言えない秘密を抱えた三女・衿(えり)役が、長濱ねる。


共演者:坂井真紀、一ノ瀬颯(はやて)、渡辺大知、筒井真理子、生瀬勝久、臼田あさ美、深田竜生、ほか。

 

 

主題歌:いきものがたり 「ドラマティックおいでよ」。

 

第1話のあらすじ:2024年、日本のとある小さな町。一つ屋根の下、たくましく騒がしく生きてきた町田家の四姉妹。勝気で口が達者な次女・町田涼(堀田真由)は、脚本家志望だったものの訳あって今はドラマ制作会社で助監督として働き、慌ただしい毎日を送っていまう。「私は恋も結婚もしない。一生姉妹で暮らしたい!」―恋愛至上主義の風潮に抗いながら生きる涼のもとに、ある日大御所脚本家・黒崎(生瀬勝久)が書いたドラマの監督を務めるチャンスが巡ってきます。“ドラマ業界のヒットメーカー” と称される黒崎との仕事とあって、涼の先輩でもあるプロデューサーの柿谷成実(臼田あさ美)からは、「口には気を付けて」と釘を刺されるますが。。。


一方、結婚願望強めの長女・恵(仁村紗和)は、ハローワークの非正規職員。周囲に内緒で正規職員の大河(渡辺大知)と職場恋愛中ですが、彼から結婚をはぐらかされたり、上司からひそかに送られてくる “おじさん構文” 全開の私的なメッセージに頭を悩まされたり、モヤモヤを募らせる日々でした。


そんな姉たちを尻目に、したたかで甘え上手な四女・町田芽(畑芽育)は、ファッションデザイナーになる夢を叶えるべく、服飾専門学校で服作りの腕を磨いています。エリート大学生の彼氏と順調に交際を続けてきたものの、ひょんなことからクラスメイトの沼田灯司(深田竜生)と急接近。常日頃から高価なファッションアイテムで身を固め、ミステリアスな色気を漂わせている沼田はまさに “沼オトコ”。


そして、心優しくおっとりとした三女の衿(長濱ねる)。役者を志す衿は、脚本家を目指す涼にとって一番の理解者でもあり、心の支えそのもの。「将来衿のためにドラマを書きたい」と願う涼と、「いつか涼の書いたドラマで主演をやりたい」と夢見る衿。しかし今現在、姉妹が暮らす家に衿の姿はありませんでした。。。

 

 

11月17日放送・第6話までの感想:『若草物語』のタイトルが就いていますが、オルコットが書いた牧歌的香りのある原作とは、まるでかけ離れています。共通点があるのは、“四姉妹の物語” と言う点だけ。ほぼ、松島瑠璃子さんのオリジナル脚本とみなしても、良いのではないでしょうか。


冒頭に、番組HPの “社会派シスターフッドコメディー” とのドラマカテゴリーを紹介しましたが、隊長はむしろ、“社会派ラブコメディ” と捉えています。


脚本家としては実績の少ない、松島瑠璃子さんですが、ハローワークで就労相談の窓口にいるのが、非正規職員で、正規職員との差を描いたり、セクハラ問題に切り込んだり、”社会問題” を上手に盛り込んでいます。


また、「男女の間に友情は存在するのか?」と言う永遠のテーマも、見事に描いています。


第6話までには、衿が失踪した理由が明かされていなくて、ミステリー的要素もあるドラマです。


テレビドラマ制作現場の “楽屋裏” を覗いている気分にさせてくれる楽しみもあります。


個性豊かな四人姉妹の演技も魅力ですが、姉妹の恋愛体質すぎる母を演じている坂井真紀さんにも注目です。


あのクズを殴ってやりたいんだ』の主人公の母役の斉藤由貴さんと、“クズ” ぶりの競演がみものです。

 

尚、『若草物語-恋する姉妹と恋せぬ私-』次回・第7話「消えた三女の行方」は、明日・11月24日(日)よる10時30分からの放送予定です。

 

 

 

 

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