六十而耳順

徒然の記

夫婦っづうのは!

2018年01月19日 22時20分48秒 | Weblog
良い言葉に出会いました・・・

「 私もほれ、語りだぐねえけっども。今から27年前に、がが(奥さん)に亡ぐなられで。
今度津波にあったけれども、なんつぅだべねぇ、ががに亡ぐなられだ一人よりも、津波ぃ大したごだぁねぇなあ。
命さえあれば、二人さえ揃っでれば、なじょな(どんな)難関も克服すんにいいもんだど。今現在もそう思ってるがね。
んだがら、いかに亡ぐなる前がそう思わねぇで、怒ったり語ったりしたもんだけっども。亡ぐなってみられっど、やっぱり夫婦っづうのは、60(歳)がらなんだなあ、と。
60がらが人生で一番大事な夫婦なんだなあ、というごどを、今ぁつくづく考えでるの。
んだがら、80になっても二人お揃いでいるっづうのが、もう、最高の幸せでねぇばなんねえんだねぇ 」


 陸前高田昔語りの会が昨年発行した 高田のおじいちゃんおばあちゃん10人の語り場の記録集 「こころのたからもの」 という冊子から抜粋したものです。

冊子はA4版66ページ。10人のおじいちゃんおばあちゃんの半生と、語り場に参加した方の発言が紹介されております。

発言者は、大正15年生まれの村上寅治さん(92歳)です。


気仙語ですから、ん? と難解な個所もありますが、何度かお読みください。

あ、そうか! とうなずけるはずです。

「夫婦っづうのは60歳から」と言ってますが、mitsuo さんは70にして寅治翁の言葉が分かってきたような気がします。

冒頭の紹介は極々一部、是非のご購読をおすすめします。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする