第97回夏の高校野球大会は、神奈川の東海大相模が10対6で東北悲願の初優勝を狙った宮城の仙台育英を破って45年ぶり2度目の優勝を決めました。試合は序盤東海大相模打線が、仙台育英の好投手佐藤投手を攻め立て、3回までに4点を奪い一方的、なおも1死2,3塁から5点目を狙ったスクイズがはずされてからやや流れが変わり、仙台育英は3回裏にはエラーからつかんだチャンスを生かして一挙3点を返し試合はわからなくなりました。突き放したい東海大相模は4回に2点を奪い6対3。追いすがる仙台育英は6回裏に満塁から1番佐藤選手の走者一掃の同点3塁打で6対6。甲子園球場全体から東北勢初の優勝を願って手拍子が起こる。しかし東海大相模のエース小笠原投手は力で仙台育英打線を抑え込み、勝ち越しは許さない。そして5回以降沈黙していた東海大相模打線が9回についに火を吹き4点を奪って試合を決めました。45年前の第52回大会、大阪のPL学園を破って初優勝したときと同じ10対6のスコアでした。