繁忙期が過ぎたこの時期に流氷を
見たい願望が叶った
オホーツクに住んで16年、自分の目で
間近で見たのは初めてだった
お日様が照りつけるぽかぽかの陽気
-2.6℃
アスファルトから湯気が立ち上り雪が
溶けだしていた
いやいやこのまま冬が終わるはずもない
束の間の小春日和の錯覚
海別岳が雪を湛えてくっきりの青空に
横たわっていた
流氷のある場所迄は遠いので柴犬爺ちゃんを
小屋に乗せ海岸まで車で走る
既にレンタカーが止まっていた
撮影だろうか、ふわふわの白いチュールを
纏ったモデルさんらしき方が流氷を
背にポーズをとる
柴犬爺ちゃんはお構いなしにあちこちの
匂いを嗅ぎ回る
風ひとつ凪ひとつ無い、音も無い浜辺に
ぎっしりと流氷が押し寄せていた
子供の頃に何処で見た流氷だろうか、
大きな氷の塊で岩のようだった
今は違う、薄い氷の膜のような
海の上のベールである
もう、大きな塊が押し寄せる事は
無いのだろうか
見たい願望が叶った
オホーツクに住んで16年、自分の目で
間近で見たのは初めてだった
お日様が照りつけるぽかぽかの陽気
-2.6℃
アスファルトから湯気が立ち上り雪が
溶けだしていた
いやいやこのまま冬が終わるはずもない
束の間の小春日和の錯覚
海別岳が雪を湛えてくっきりの青空に
横たわっていた
流氷のある場所迄は遠いので柴犬爺ちゃんを
小屋に乗せ海岸まで車で走る
既にレンタカーが止まっていた
撮影だろうか、ふわふわの白いチュールを
纏ったモデルさんらしき方が流氷を
背にポーズをとる
柴犬爺ちゃんはお構いなしにあちこちの
匂いを嗅ぎ回る
風ひとつ凪ひとつ無い、音も無い浜辺に
ぎっしりと流氷が押し寄せていた
子供の頃に何処で見た流氷だろうか、
大きな氷の塊で岩のようだった
今は違う、薄い氷の膜のような
海の上のベールである
もう、大きな塊が押し寄せる事は
無いのだろうか