道しるべの向こう

ありふれた人生 
もう何も考えまい 
君が欲しかったものも 
僕が欲しかったものも 
生きていくことの愚かささえも…

5/14母の日は休足日(段々と…)

2023-05-14 19:47:00 | 日記

今日は5/14母の日

早いもので
バアさんが亡くなってから
1年半ほどが過ぎた

肺炎で介護施設を一時退所して
病院に入院したバアさんを送った
帰り道の車の中…

薄暗さが増す夕暮れを見ながら
マジに覚悟しておきゃなきゃならないな
そう妹と話していたことが
ついこの間のように思える

その3週間後
年末の慌ただしい師走の29日
隣県から駆けつけた姉と僕と妹の3人で
夕方に面会できたのは施設の温かい計らい…

面会を終えて帰ろうとする僕に
大きく目を見開いて
何かを言いたいようなバアさんの素振りに…

わかってるよ
大丈夫だよ
心配しないでゆっくり休めよ
そう話しかけたのが最後になった

担当医の話では
お正月はなんとか越せるでしょうと…

だけど
日付が変わった30日の真夜中に
バアさんは息を引き取った

施設から連絡を受けて駆けつけ
ベッドに横たわって
安らかに眠ってるような顔を見たときに
不覚にも大泣きしてしまった

不甲斐なく…

葬儀社のアドバイスを受け
亡くなった当日の晦日から大晦日にかけて
駆け抜けるように通夜と葬儀を執り行った

時節柄もあって
僕たち子どもと孫たちだけの
いわゆる家族葬にしたけれど…

年が明け三が日が過ぎてからは
しばらく弔問客たちの対応に追われ
いろんな手続きなどで年始は忙殺された

7日参りから49日そして百か日参り
納骨に永代祠堂経の諸行事など…

仲の悪いカミさんとも衝突しながら
よく乗り越えることができたものだと
いまも我ながら感心している

それは
いつになくカミさんの言うことを聞かず
僕がやりたいようにやったからなのだろう

なにしろ
僕の母親であるバアさんに関してだから…

とりあえずそれから今日までのところ
毎朝仏壇に手を合わせることは続いている

坐骨神経痛や痛風で
身体がほとんど動かないときでも
這ってでもなんとか…

不思議なもので
そうやって
毎日お線香をあげてお参りしていると
生きていたときよりもっと
バアさんが身近にいるような気がして…

実際に
施設に入ってるときは
コロナ禍でもあったから面会もできなくて
数ヶ月も顔を合わせることなかったけど…

いまは毎朝
仏間に飾った遺影の写真に向かいながら
今日もよろしく頼むぜ!と語りかけて
1日が始まるという具合で…

昔は毎日のようにして
バアさんが仏壇に手を合わせたことを
何気なく年寄りの習慣だと思ってたけど…

いざ自分が
亡くなったオヤジと同じ歳になって
バアさんも失ってみると全く同じように…

決して信心深い方でもないのに…


バアさんが寝起きしていた離れのあとに
いまはチャラ息子たちの家が新築されて
初孫くんとも同じ敷地内に暮らしてるけど…

それはまさに
僕たち家族が若い頃に離れで寝起きし
母屋のオヤジたちと暮らしていた
30年以上も前と同じシチュエーションで…

巡り巡ってそういうことになるのかなぁと
半ば運命みたいものも感じつつ…

でもあと何年か後
僕やカミさんが死んでいなくなれば
この母屋も取り壊されてしまうんだろうなと
いまは思ってる…

残ったこの敷地をどうするのか
あとはチャラ息子の考え次第だけど…

特に何かにして残してほしいとか
そんなことは思っていない

チャラ息子には
チャラ息子の考えもあるだろうし…









今日のお昼
何年かぶりで従兄弟たちとの
飲み会があって…

長らく会を結んでいたイトコ会を
解散することに決まった

イトコの中で一番の年長者はもう80歳
最も若くて56歳
僕はちょうどその中間の68歳で…

年齢こそ中間だけれど
十数人いる中では若い方で
ほとんどが70代

数年のコロナ禍の時代を経て
これからみんなで旅行するのは
難しいだろうということで…

みんなも歳を取ったし
僕も今では一泊の温泉旅行すら
参加を躊躇するほどの健康状態

だから
旅行のために積み立てていた
毎月の掛け金もやめにして…



ウチのバアさんを最後に
兄弟であったそれぞれの親たちも
みんな亡くなってしまい…

それどころか
これからはその子どもたちである
僕たちがあの世に召される時代に…

なので
年長組の誰かからの発案で
そろそろ店じまい?しようかと…

それぞれ孫も大きくなり
孫どころかひ孫さえできる可能性も…

20数年前に発足したイトコ会
たくさんの従兄弟たちが仲良くしようと
いろいろなところへ旅行もしてきたけど…

もう昔のようにお祭りみたいに
大騒ぎする年代でもなくなって…

寂しいのは僕だけじゃないだろうけど
まともに歩けない従兄弟もいて
致し方なく…

そんな時代になってしまったか…

僕も
いつまで走っていられるやら…

寂しくなっていなぁ
段々と…

そんな母の日…







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