稲城青年会議所が創立45周年を記念して「稲城かるた令和復刻版」を昨年出しました。かねてから多く出ていた復刻の要望に応えて出したものです。私も待ち望んでおりましたし、数に限りがあるため、クリスマスイブの東京新聞朝刊多摩武蔵野版での紹介記事を発見するや否や、ただちにゲットしました。メールで注文したところ、かるた担当者であり市議でもある鈴木誠氏が、わざわざ自宅まで届けてくれました。
現在の在庫数はわかりませんが、問い合わせは、南武線稲城長沼駅にある「いなぎ発信基地ペアテラス」(042 401 5786) or 特設の公式サイト(http://inagi.info/karuta.html)までどうぞ!
くだんの公式サイトには、取り札の詳説が掲載されています。併せてご参照ください。郷土の地理や歴史を学ぶのにとても良い資料です。
三密など気にせずカルタ取りを楽しめる元の生活に、早く戻れるといいですね…。
稲城市青年会議所といえば…その前身である稲城村青年団が出していた団誌『稲城』の創刊号(1947年発刊)の巻頭言がすばらしいのです。この機会に紹介します。
「民主日本建設の平和の鐘は鳴りひびき、新憲法は発布された。
建設へ建設へ我等は足並みを揃へスクラムを組んで!!
若き熱と意気と力を持った、我等でなくて誰がそれを成し遂げよう。
春、春。大地に我等の心は満ち満てり、うらゝかな春、そして平和への、自由への、解放への春。
我等の希望は何か。名誉か、地位か、金銭か。否!否!理想的社会、多くの人達の幸福な社会、
目醒めた個性、知性豊かな個人の完成。これこそ我等の希望なのだ。
こゝに『稲城』第1号を送る。諸君の愛読を祈るや切なり」
(※読みやすいように改行しました。)
かっこいいですね~ 当時の若者の社会的成熟度にも驚かされます。
【後日追記】(2020.1.16)
稲城市のカルタには、「坂浜歴史研究会」が平成16年に発刊した「稲城方言かるた」というのもあります。図書館に所蔵されています。
【後日追記】(2020.1.5)
稲城市には、私の仲間や知り合いが発刊している稲城に関する著作がいくつかあります。併せて紹介しておきます。こちらもぜひご覧になってみてください。
右上の著作は、くだんの青年会議所が出している紙芝居を書籍化したものです。稲城の誇る漢学者、窪 全亮についての著作です。その他、市の図書館に所蔵されている稲城の民話紙芝居については、こちらで見ることができます。
また、下の二作の著者であり、絵手紙作家・講師でもある大西邦子氏については、こちらの過去記事内で紹介しています。
【後日追記】(2021.1.9) 昨日、稲城市中央図書館で、丑年に因んだ大西氏の作品が飾られているのを見つけました。おまけで載せさせてもらいます。大好きなんですよね、彼女の作風…(#^.^#)
カルタといえば、2020年12月16日付東京新聞朝刊「本音のコラム」欄で、東京都が発表した「ウィズコロナ東京かるた」について、文芸評論家の斎藤美奈子氏が一筆書いています。痛快なので紹介します。
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「WCかるたの怪」
11日、東京都が「ウィズコロナ東京かるた」を発表した。データをダウンロードして印刷し、ハサミで切って使えという。だが案の定、きわめて評判が悪い。
【あ】愛してる/家族のために/距離をあけ
【い】家でもね/会話するとき/マスクつけ
【う】うちの中/コップやタオル/共有しない
【え】映画館/マスク着用/会話は控えて
【お】オンライン/三密なしで/親密に
こんな時に言葉遊びかと思いますよね。でもこれ、言葉遊びにもなっていない。啓蒙(けいもう)してやろうという意図が見え見えだし、言語感覚もゼロ。
【よ】よく笑い/免疫力を/あっぷっぷ
と言われても笑えません。それよりはコロナ禍風刺(ふうし)かるたでも考えたほうがましだ。
【あ】アクセルもブレーキも踏めと言う総理
【い】イソジンでウイルス減ると知事は言い
【う】麗しきアベノマスクは今いずこ
【え】エビデンスじつはなかった一斉休校
【お】お父さん在宅ワークでウザがられ
【こ】GoToに固執しすぎて墓穴掘り
WCかるた(と略したい)のもうひとつの欠点は、絵だけのはずの「取り札」にまで文章が入っていることだ。基本的な設計ミス。それにかるた取りって密を招く遊びですよね。
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(※文中の太字化はブログ管理人によります。また、読みやすいように、原文中の漢数字を算用数字に置き換えています。)
本日2020年1月3日付の同新聞朝刊に福笑いが載っていました。懐かしくて、思わず夫婦でやってみました。笑ってやってください(*^_^*)
いかがでしたでしょう? 自粛ムードの今ならではの愉しみ、お笑いですね。東京新聞の粋な計らいに感心&感謝!(#^.^#) 今年も、東京新聞の歯切れのよい記事や斎藤氏の鋭い舌鋒を期待しています。あ…なお、朝刊の読者投稿欄の編集者の一人は、私の高校の同級生なんですよ。S君、あなたの名前を見つけるととても嬉しいです。今年もがんばってね!