
田植え後の水田の美しい季節、梅雨入り前の晴天を狙って、「寺家(じけ)ふるさと村」を夫と初めて訪れました。町田市と横浜市の境にあり、同じく両市にまたがる「こどもの国」の東側に隣接しています。中心部には観光案内所「四季の家」やレストランがありますが、公共の施設ではなく、地権者が農地や山林を厚意で開放してくれている地域です。詳細地図はこちらをご覧ください。
寺家については、ここにこんな説明があります:
寺家の地名は全国に8ヵ所(大日本地名辞典)あり、内7ヵ所は「じけ」と、一ヵ所は「じげ」といわれているそうで、ここは「じけ」といいます。その地名の由来は、「寺領」であった地域、あるいは、「寺域」であった土地からきているといわれています。ここ寺家町がどちらに由来するのかは、はっきりしていません。しかし、大正11年に王禅寺に合併される前までは、寺家町の中心には古くから東円寺というお寺があったそうです。
2回に分けてご紹介します。今回は人と自然とが美しく共生する里山全体の様子を紹介します。
(★これより下の画像をクリックすると、大きい画像や別の画像が見られます。※印がついた画像には裏に別画像が入っていません。★撮影日は2010年6月12日です。)
寺家ふるさと村 ~農と自然~
くだんの「四季の家」にある解説によると、「『米が森林を作り、川を作り、国土を作った』という言葉がある」とか。「米作りを通じて農家の人々が力を合わせ、森林や川や農地を守り育て、現在の農村風景が維持されているということでしょう」とあります。
この地域には「大池」・「むじな池」・「新池」・「居谷戸池」・「熊の池」の5つの池があり、ため池としてそこから水を供給し、それぞれの谷戸の水田が作られています。田んぼに水を張るためにため池から水を流すことを、「池の水を切る」と言うようです。その年の天候(雨量)によって、水の切り方を調節するのだそうです。
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水田沿いには畑があり、農作物とともに園芸花も植えられていて、美しい調和をなしていました。
モナルダ(手前)とハナビシソウ(裏)でしょうか。 タチアオイがあちこちに咲いていました。
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ガウラ(白蝶草) サツキ アーティチョーク
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雑草のある自然の景色も、もちろん美しかったです。
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訪れた人達は、生き物を観察したり、スケッチをしたり、緑陰で涼んだり、釣りを楽しんだり(「熊の池」が釣堀になっている)と、思い思いに爽やかな初夏の一日を楽しんでいました。(左の裏画像でおたまじゃくしが見られます。)
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水車小屋 「熊野神社」
境界の尾根に沿って、雑木林の中を鶯の声を聞きながら歩いてみました。 (右)町田市三輪町の住宅街
「郷土文化館」 散策後、「青山(せいざん)亭」にて抹茶で咽喉を潤しました(裏)。
次回は、この里山で見た生き物や花をご紹介します。お楽しみに!
日本の原風景。
私も
先日
・・
一昨日この風景を見てきてよかったです。関東地方も梅雨入りし、早速うっとうしいです。
お近くにこんな風景がありますか? ほっとしますよね。この暮らしを貫かれている方々は、いろいろなご苦労があるだろうと思いますが...。
車で来て『ホタル見えないよ』という人もいますが、ライトで照らしても見えませんよね。
寺家周辺は懐かしさと怖さが同居している、由緒正しい?里山です。
大変だと思いますが、是非とも末永く残して欲しいですね。
やはりここもテリトリーなんですね。
ホタルは大池辺りで見られるのですか? それとも、どの池でも見られるのでしょうか。
私もつい最近近所の親水公園でホタルを見たばかりです。でも、何万人という人が押しかけるようになってしまい、人を見に行ったような感じでした(^_^;
そこでもやはり、ライトを当てて見ようとする人がいました。
あ、後半が始まりました。テレビ前に戻りますね。