往復の国際線はマイレージをためているANAを使ったのですが、実は娘と私だけ初めてのビジネスクラスを経験させてもらいました。
夫が出張その他、涙ぐましい努力でコツコツためたマイレージで、エコノミーをアップグレイド、不足分を足してビジネスにしてくれたのです。夫は仕事でビジネスを使う機会があるけれど、私たちはそんな機会はないので、という、彼の配慮でした。息子は「もったいない! そんなことに金使うんなら、土産に使った方がいい!」と言って辞退。これが、競馬ですぐ一文無しになる輩の台詞なのですから、呆れますが...。
衝動買いが得意の私とは対照的に、普段は節約家、いえ、ケチなはずの夫なのですが、今回は不気味なほど気前がよく...ひそかに宝くじでも当たったかな? それとも、株で儲けたかな? なんて...
理由はともあれ、そのお蔭で、腰を痛めた私は帰りの飛行機でとても助かりました。エコノミーだったら、あの長旅をあの腰で乗り切れなかったかもしれません。
で...また前振りが長くなってしまったのですが...
我ら母娘がビジネスに乗ったのですから、場違いもいいところです。でも、どうあがいても場違いなのですから、開き直って場違い母娘に徹しました。窓からの景色やら食事やら、往きも帰りも写真を撮りまくっていたのです。
帰りの飛行機で、あと1時間ほどで成田という頃、快活でベテランな感じの客室乗務員が寄ってきて、「K畑さま(名前で呼んでくれるのね!)、ビジネスクラスは初めてですか?」と訊いてきました。とってもバツが悪い思いで「そーなんです...」と言うと、「写真をたくさん撮っていらっしゃるようですが、ビジネスならではの物がご用意できるといいですね...」と思案顔。私が目を輝かすと、「あ! いいものがあります! ご用意いたしますので、少々お待ちくださいね」と、彼女も目を輝かせ、足早に去って行きました。
ほどなく戻り、「K畑さま、後方にご用意させていただきましたので、どうぞ...」という笑顔の彼女に続き、カメラを持ってひょこひょこ移動すると...ちょっとしたスペースに「スペシャルディスプレイ」が用意されているではありませんか! 私だけのために急遽しつらえてくれた「スペシャルディスプレイ」です↓(クリックすると、別窓で大きい画像が見られます。)
「ぜ~んぶビジネスでだけでお出ししているものなんです。緑茶も、エコノミーでは玉露は出ませんからね」と茶目っ気たっぷりに彼女は言います。私が感激してシャッターを切り始めると、「ちょっと暗いですね。明るくさせましょう」と言って、誰かに内線で連絡をとり、ライトを明るくするよう指示してくれました。
「それが客室乗務員の仕事...」「それ相応?のお金を出しているのだから、これくらいのサービスは当たり前」と考えるのか、「感激! 嬉しい! ありがとう!」と思うのか...人それぞれかもしれませんね。
でも、彼女の態度や雰囲気が決していやらしくはなく、彼女自身がサービスを楽しんでいる感じが伝わってきたので、私はやはり「感激! 嬉しい! ありがとう!」でした。
降りるとき彼女に丁寧にお礼を言うと、彼女は満面の笑顔で「お気をつけて! またのご利用をお待ちしております」と元気に言いました。私がビジネスを使うことはこれが最初で最後かもしれないけれど、とにかく心和む旅の締めくくりとなりました。
夫が出張その他、涙ぐましい努力でコツコツためたマイレージで、エコノミーをアップグレイド、不足分を足してビジネスにしてくれたのです。夫は仕事でビジネスを使う機会があるけれど、私たちはそんな機会はないので、という、彼の配慮でした。息子は「もったいない! そんなことに金使うんなら、土産に使った方がいい!」と言って辞退。これが、競馬ですぐ一文無しになる輩の台詞なのですから、呆れますが...。
衝動買いが得意の私とは対照的に、普段は節約家、いえ、ケチなはずの夫なのですが、今回は不気味なほど気前がよく...ひそかに宝くじでも当たったかな? それとも、株で儲けたかな? なんて...
理由はともあれ、そのお蔭で、腰を痛めた私は帰りの飛行機でとても助かりました。エコノミーだったら、あの長旅をあの腰で乗り切れなかったかもしれません。
で...また前振りが長くなってしまったのですが...
我ら母娘がビジネスに乗ったのですから、場違いもいいところです。でも、どうあがいても場違いなのですから、開き直って場違い母娘に徹しました。窓からの景色やら食事やら、往きも帰りも写真を撮りまくっていたのです。
帰りの飛行機で、あと1時間ほどで成田という頃、快活でベテランな感じの客室乗務員が寄ってきて、「K畑さま(名前で呼んでくれるのね!)、ビジネスクラスは初めてですか?」と訊いてきました。とってもバツが悪い思いで「そーなんです...」と言うと、「写真をたくさん撮っていらっしゃるようですが、ビジネスならではの物がご用意できるといいですね...」と思案顔。私が目を輝かすと、「あ! いいものがあります! ご用意いたしますので、少々お待ちくださいね」と、彼女も目を輝かせ、足早に去って行きました。
ほどなく戻り、「K畑さま、後方にご用意させていただきましたので、どうぞ...」という笑顔の彼女に続き、カメラを持ってひょこひょこ移動すると...ちょっとしたスペースに「スペシャルディスプレイ」が用意されているではありませんか! 私だけのために急遽しつらえてくれた「スペシャルディスプレイ」です↓(クリックすると、別窓で大きい画像が見られます。)
「ぜ~んぶビジネスでだけでお出ししているものなんです。緑茶も、エコノミーでは玉露は出ませんからね」と茶目っ気たっぷりに彼女は言います。私が感激してシャッターを切り始めると、「ちょっと暗いですね。明るくさせましょう」と言って、誰かに内線で連絡をとり、ライトを明るくするよう指示してくれました。
「それが客室乗務員の仕事...」「それ相応?のお金を出しているのだから、これくらいのサービスは当たり前」と考えるのか、「感激! 嬉しい! ありがとう!」と思うのか...人それぞれかもしれませんね。
でも、彼女の態度や雰囲気が決していやらしくはなく、彼女自身がサービスを楽しんでいる感じが伝わってきたので、私はやはり「感激! 嬉しい! ありがとう!」でした。
降りるとき彼女に丁寧にお礼を言うと、彼女は満面の笑顔で「お気をつけて! またのご利用をお待ちしております」と元気に言いました。私がビジネスを使うことはこれが最初で最後かもしれないけれど、とにかく心和む旅の締めくくりとなりました。