えつこのマンマダイアリー

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第6章 ホルモン療法 21.

2007年09月28日 | 乳がん闘病記
21. 
 このアンケートの最後のQ&Aを記してみる。
  Q:.ホルモン療法の副作用とそのケアの工夫に関して、困っていることや
    こうだったらいいのにと思うことがあったら、自由にご記入下さい。
  A: ・ホルモン療法の副作用は、抗がん剤の副作用よりも軽いと見られていて、
     患者自身も副作用の辛さを言い出せず、我慢するのがあたりまえのような
     感覚がある。
    ・副作用で倦怠感があるが、「さぼっている」と思われて周囲に理解されないのが
     辛い。
    ・これらの症状のどこまでが副作用なのかがわかりにくく、はっきりとホルモン療法の
     せいにしづらい。

 これらの回答がそれぞれ多くあったというから、大勢の共通の悩みということになるのだろう。
 以上のQ&Aを受けて主催者が以下のようにコメントを入れている。私はこれに大いに助けられたので、続いてそのままの文体で引用する。

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 ホルモン療法は「エストロゲンの産生を抑える」という治療です。エストロゲンという女性ホルモンは、
  ・気分をよくする
  ・不安やイライラを和らげる
  ・体温を調節する
  ・集中力をつける
  ・睡眠を促す
  ・骨の形成を促進する
  ・皮膚・膣の潤いを保つ
といった働きをするのですが、そのエストロゲンを出ないようにするということは、つまり、上記の働きの逆のことが副作用として起こる可能性がある、ということになります。いきなりカーッと暑くなったり、イライラしやすくなったり、眠れなくなったり、「自分がおかしくなったのではないか」と悩んだ経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。副作用の出方には個人差がありますが、同じような症状で困っている方は多くいるようです。
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 これらについて治療を始める前に知識があれば、私を始め患者はもう少し余裕をもって病気に立ち向かえるし、副作用に対処できるのではないだろうか。しかも、それは、患者個人の積極的な勉強や活動から偶然得られる知識ではなく、事前に主治医から一般的に説明されるべき知識なのではないかと私は思う。それがどれだけ患者の精神的なケアにつながるか、ひいては、それがどれだけ全体の治療の早道になるかを、医師側に考えていただきたいと、自分の経験から切に思う。
 そのためには、患者側は我慢したり諦めたりせずに、症状を医師に伝えることが大事なのではないか。みんなが我慢していたら、状況の改善にはつながらないだろう。まずは医師に臨床例として認識してもらうことから始めなければ、事は始まらない。体験者の声こそが後続の患者を助けることになると信じて…。

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