ケイシロウとトークアバウト

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それでも人生は続く

2021-04-03 23:32:00 | 日記




セツコという70代女性がいた。
足を骨折した際、
入院した時、
相部屋のツルコという同年代女性と仲良くなった。
二人は退院しても、
デイサービスでたまたま再会して以来、
大の親友になった。

病気がちのセツコと違い、
怪我はしても、
病気ひとつしないツルコは元気やった。

そんなある日、
セツコは、
甲状腺を悪くして再入院した。
病状がなかなか落ち着かないので、
長期入院になる。
おまけにコロナ禍の為、
お見舞い御法度😭

コロナ第二波後にようやく退院も、
体力の低下で、
歩けばヨロけてしまう。
そんなセツコの元に、
若い男性が来て、
禁酒会のチラシを渡した。
酔っ払いと勘違いされたセツコは、
黙ギレした😡

ツルコの誘いで、
モールのカフェに、
半年ぶりに再会したセツコは、
ツルコの元気さに驚き呆れた😳
ツルコは、
「まあ、あたしには元気だけです🤗死神も疫病神もあたしが来たら逃げます!」と、
胸張って威張る!

そしてツルコは元気よく笑って、
「飲み物でもおごるから」言うて立ち上がり、
注文窓口に行き、
飲み物選んで、
うれしそうに500円玉を出して、
店員に手渡そうとしたら------

帰って来ないツルコを心配したセツコは、
ツルコのいるはずの注文窓口に視線を移す。
そしたら、
人だかりが出来ていた😧

セツコが人混みかき分けて前に行き、
驚きに目を見開いた。

ナント、
ツルコが笑顔で500円玉を渡そうとしたまま硬直していた。
絶命してるとのことやった。
なんらかの理由で、
いきなり心臓が止まったとのことやった😵

調査があらかじめ終わった時点で、
店員が、
「ホトケさんの500円玉はウチらに渡されるカタチになってますから、いただきます」言うて、
ツルコの握っていた500円玉を取り上げた。

こうして、
自称、
死神と疫病神に見捨てられた女ツルコは、
幸せそうな笑顔のまま、
横にされて、
シーツ被せられ、
運ばれて行った。