ケイシロウとトークアバウト

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幸福物語😭

2021-04-11 20:17:00 | 日記




ある日、
物凄くクラい表情の青年が歩いていた。
この青年の肩に、
てんとう虫🐞が止まった。
それを見た近くにいた小さな女の子が、
「てんとう虫さんは、良いことを運んでくるのよ」と言ったが、
青年はスルーして歩き過ぎ、
自販機の前で立ち止まって、
ペットボトルの茶を買った。

このペットボトルには、
小さなおもちゃのオマケが付いていて、
よく見たら、
招き猫やった。
通りがかりの女性がそれを見て、
「運が良くなりますよ」と声を掛けた。

青年は仏頂面を崩すことなく歩き続けた。

そしたら、
財布を拾った。
中を開けたら、
五円玉が一枚出てきた。
五円玉は、
最強ラッキーアイテムなんやけど、
五円より五億が欲しい青年は、
五円玉を放り投げた。
同時に、
車が突っ込んで来て、
青年は大きく跳ねられた。

救急病棟の一室で寝かされていた青年は、
全身打撲による内出血がひどくて、
意識が朦朧としていた。
そこに医者が来て、
「運が悪かったんですね」と声を掛けた。
青年は笑顔を浮かべ、
「いいえ。これで良かったんですよ。ぼくは多重債務者ですからね。生きてても、ヤッコに全身の骨折られて埋められるのがオチです。こうして、五体満足に死ねるのなら幸せですよ」と答えた。
医者はやさしく、
「そう簡単にはいきませんよ。あなたの債権者であるお家様から、腎臓を抜くように言われております」と言った。
青年は顔をこわばらせ、
「お医者様😨そんな御無体な😨😨----」と悲しげに言った。
医者は、
「借りたものはそれなりに返済して、この世とお別れしましょう。どうせ麻酔しますから痛さもなくあの世へと旅立たれることでしょう。でも、閻魔様には胸張って、全部返済いたしましたと言えますよ」と言って、
口と鼻に麻酔用マスクして青年を眠らせて、
看護師たちを呼び、
手術室へと運ばせた。