この、
悲惨で突飛な話は冬から始まる😭
☆冬
貧乏のどん底に喘ぐオノウコ家。
電気代が払えないので、
一家で、
乾布摩擦して、
寒さを凌いだ。
そんなオノウコ家の惨状を見かねた近所のばばさんが、
火の付いた線香一本持って来て、
「暖かくお過ごし」とやさしく声を掛けた。
オノウコ一家は、
線香一本立てて、
手をかざして暖をとった。
☆春
春雨前線活発な昨今やった。
外は、
半端やないほど、
雨☔️が降りしきった。
ママウコは安シャンプーをオノウコに渡して、
「ええチャンスや。頭洗って来い!」と言った。
オノウコはシャンプー持って、
どしゃ降りの中、
洗髪した。
☆夏
オノウコ家の後ろは墓地。
電気代節約の為、
暑くて真っ暗な室内に、
オノウコは墓地を眺め、
「人魂が出れば、怖さで涼しくなるわ」と言った。
ママウコも墓地眺め、
「人魂が出れば、蛍光灯代わりになる」と言った。
☆秋
食欲の秋とは言っても、
灼熱大火の車のオノウコ家には無縁の言葉。
オノウコ一家は考えてることは同じ。
「白飯喰いたい😢😢😢」
そこに、
線香一本持って来てあげた、
近所の親切なばばさんが来て、
果物の柿の種を持って来て、
「これを植えれば8年後には飢えから救われます」と言って、
パパウコに渡した。
オノウコはうれしそうに、
「おばちゃん、ありがとう😊」と言った。
ママウコは小声で、
「人を馬鹿にしとるんか😡❓このばばさんは🤬」と呟いた。